ども、朝のくしゃみが止まらない岡田達也です。
我が父・隆夫さん(88)は、
8月末にコロナに感染し緊急入院した。
現在、介護医療院にて療養・リハビリ中。
三途の川を渡り損ねた父は
幸か不幸か、退院が見えてきた。
*
昨日
隆夫さんが半年ぶりに帰宅し
大勢のスタッフさんたちを交えながら
退院後の生活に対しての実況見分(?)が行われた。
被疑者……
じゃなかった
世帯主の隆夫さんをはじめ
私
その他にも
現在リハビリを担当してくださってるAさん
病院の相談員さん
デイサービスのスタッフさん
ケアマネージャーさん
介護用品を取り扱うスタッフさんなど、
大人たち数人が頭を突き合わせ
隆夫さんの歩く姿を介助し、見つめながら、
「杖で生活するのか、車イスで暮らすのか?」
「ここの段差は埋めるのか、そのままで大丈夫なのか?」
「手すりを増設する必要があるのか、ないのか?」
「介護ベッドのサイズはどれが一番適正なのか?」
「ポータブルトイレの設置はどうするか?」
「通院するのか、往診に来てもらうのか?」
「いつ退院するのがベストなのか?」
「その日程で調剤に薬を発注することが可能なのか?」
などなど、
ありとあらゆる可能性を探って議論が交わされた。
結局、退院後は往診に来ていただくということになり、
新たにお世話になる病院にも連絡を取り、今後の日程調整もすませた。
退院の日に関しても、僕の仕事との兼ね合いの問題があったけど
「退院の日は、ご家族さんがいなくてもデイサービスの方で迎えに行くのでご安心ください。仕事が終わってから顔出してくだされば大丈夫ですので」
と、心強い言葉をいただいた。
もう、何回書いても足りないけど、みなさんには感謝しかない。
昨日のみなさんに共通しているのは
隆夫さん本人の希望を可能な限り汲み上げながらも
僕に対しても、肉体的、精神的、金銭的な負担が極力かからないようにという配慮があったこと
“これからどうして暮らしていくのがベターなのか?”を真剣に考えてくださっていること
みなさんがそうだった。
ありがたい。
時間にして2時間近くの話し合いになった。
「それが仕事なんだから」と言ってしまえばそれまでだけど
熱意とか、真剣さは、間違いなく伝わる。
逆に言えば、ビジネスライクな考えや行動も、人には伝わってしまう。
最初は
「半年ぶりだなぁ!」
「シャバの空気はうまいなぁ!」
と、はしゃいでいた隆夫さんだが
前半の30分で疲れ果ててしまい
その後はソファにでんと座って
「この話し合いはいったいいつまで続くんだ?」という怪訝そうな表情を浮かべ
「座っとるのもつかれるなぁ」と愚痴をこぼしていた。
実に隆夫さんらしい。
父上
私はともかく
他の方々は下々の者ではないですからね……
* *
あの、こんなことを僕が言うのは大きなお世話だと承知の上でーー
「老いる」ということは、
当然、病気になる可能性も高く
また、介護を必要とする場面も出てくる。
僕は楽観的な人間なので
「ま、そのときがくれば考えればいいや」と
なんの準備もしていなかったから
そのツケが回ってきて、今、アップアップしている。
もしも
「そろそろ考えないといけない年齢だよな」
という自覚がある方は
頭の片隅に医療・介護のことを置いておくだけでもずいぶんちがうと思う。
たぶん、慌てないで済むことも多くなるはず。
そして、父だけでなく
そう言ってる自分自身も
健康を過信しないで
でも今のところの健康に感謝しながら生きていこうと思う。
みなさんとも元気な姿でお会いしたいですもんね。
では、また。