ども、腱鞘炎の進行が止められなくて泣きそうな岡田達也です。




我が父・隆夫さん(88)は、

現在、介護医療院にて入院、療養、リハビリ中。


ってことで、昨日のつづき。


 *


専門スタッフさんたちの説明が始まった。


「まずはリハビリ担当のAからです」

 

 

渋川難波選手似の(Mリーガーです)男性スタッフAさんが頭を下げた。


「よろしくお願いします」


「よろしくお願いします」

「歩行に関してですが、手すりに摑まれば数メートル歩けるようになりました」

「おおっ、すごいですね!」

「そうですか?」

「ええ、前の病院では歩行など夢のまた夢だと思っていましたから」

「そんな状態だったんですね?」

「ええ、元々歩くのが嫌いな人でして。元気なときから「歩いたほうがいいよ」と言ってたんですが。本人も「歩かんといけん!」と口では言うのですが。その気配は1ミリもありませんでしたね」

 

「そうなんですか?」

 

「実際に歩くのはパチンコ屋に出かけるときだけでした」

「パチンコへは徒歩で?」

「まさか」

「じゃ、自転車で?」

「とんでもない」

「じゃ……」

「私が車で送迎していました」

「(全員)はぁ~~~~~~~~~~~~~~」

「殿様ですから、下々の者がこれくらいやるのは当然です」

「そ、そうですか」

「3回に一回、パチンコ屋の5m手前で「ここで降ろしてくれ! 歩かないけんけなぁ! 歩かななぁ!」と高らかに宣言されるので降ろしてました」

「(全員爆笑)」

「ですから5mくらいは歩いていたとは思います。たまにですが」

「(全員爆笑)」

「とはいえ、リハビリの様子を僕は見てませんし」

「こちらに動画があります」


そう言って、Aさんはタブレットを開き、歩行訓練の様子を見せてくれた。

手すりに掴まりながら、ゆっくりとだが、自力で歩いている。

ちょっと感動した。


「こ、これはすごい!」

「そうですか?」

「ええ、「歩かなければならない」という意思が見えます!」

「(笑)」

「以前は「歩くのはしんどいだが」と言ってた人とは思えません!」

「それは良かったです。それから息子さん(私のこと)から提案があった杖なんですがーー」

「嫌がったでしょ?」

「「歩行訓練で試してみましょう」と言ってなんとか説き伏せて、使ってみてもらいました。その動画がこちらです」


手すりに掴まり、杖をつき、隆夫さんが歩いていた。


「こ、これもすごい!」

「そうですか?」

「ええ。先ほどの手すりだけの動画を見るかぎり、体軸が右側に流れていましたが、杖をつくと軸がセンターでキープできてます」

「……よくわかりますね。その通りなんです」

「私、こう見えて体の勉強もしたんです」

 

「体の勉強?」

 

「というか、体の使い方と言いますか」

 

「なるほど」

 

「じゃ、杖を使用するのも問題ないってことですね?」

 

「それがーー」

 

「?」

 

「リハビリでは試してみるけど、家では使いたくないというようなことをおっしゃってまして」

 

「あぁ、心配には及びません」

 

「?」

 

「杖を使うという条件を飲まなければ、家には帰れないと言いますから」

 

「(笑)」

 

 

そんな話をしていると、タブレットの中の隆夫さんがカメラに向かってピースした。

 

 

余裕あるじゃね~か……

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

追伸

 

次回の東京砂漠です!

 

1月20日(土)19時~

 

 

MCの二人、ゲストの新人さん、オマケの今井さんに

 

何か質問などがあれば送ってください。

 

アーカイブあります。

 

たくさんの方の参加をお待ちしています!