ども、占いには興味がない岡田達也です。

 

 


帰宅している途中、僕の目の前を3人の男子中学生が歩いていた。

おそらく弓道部。

弓を持っていたから間違いない。

もう冬休みのはずだけど、部活で学校に行っていたのだろうか?

 

僕の予想では2年生。

ずっとおしゃべりしながら歩いている。

話しの中身は『呪術廻戦』のようだ。


うんうん、おじさんも好きだよ

毎週楽しみに観てるよ

そしておじさんはね、将来、五条悟みたいな力を手に入れる予定なんだよ……

 


そんなホラ話はさておき

3人もいるから、歩道を目一杯占領しているのが邪魔なんだよな

「おいおい君たち、道いっぱいに広がって歩いちゃダメだよ。こちとら生き急いでるんだよ。速く歩きたいんだよ。君たちと俺とでは人生で残された時間が違うんだよ。一分一秒を争って生きてるんだから。私に気付いて道を開けてくれないか?どうか俺に呪術を使わせないでくれよ」

なんて思いながら彼らの後ろを歩いていた。


と、一人の子が友達に話しかけた。

「占いっていうのはーー」


占い?

占いってあの占いだよな

突然の話題の変化だな

まぁ話題の急激な転換ってのはよくあるもんな

それにしても……

中学生男子が占いを好きなのか?

 

ちょっと珍しい気がするぞ

占い好きは女の子の専売特許方かと思ってたけど、その考え方自体が古いのかな?


「占いってのは、信じるもんじゃないんだよ」

えっ?

違うの?


「占いってのは、信じるもんじゃなくて、感じるもんなんだよ」

ええっ!!!

ええっ!!!

そ、そ、そうなの???

なんかわからないけど意味深に聞こえるぞ!!!


「感じるもの?」

「そう」

「信じちゃうと、その言葉に惑わされるだろ?」

「うん」

「囚われちゃうだろ?」

「うん」

「だから、その日のラッキーカラーが青って言われたら、青色を用意したくなるだろ?」

「そうかも」

「それじゃダメなんだよ」

「どうすりゃいいの?」


「青を感じるだけでいいんだ」

 

ええっ!!!

ええっ!!!

深すぎて、おじさん、意味がわからないんですけどっっ!!!

「青を感じる」??

「青を感じる」ってなんすかっ???


おじさんはねっ!

仕事で失敗したり!!

家事で失敗したり!!

手袋を片方だけ落としたり!!

大事な書類をどこにしまったかわからなくなったり!!

そんなことで「青を感じる」ってことが毎日のようにあるんですけど!!

ま、正しくは「青を感じている」のではなく「青白くなってるだけ」なんだけどね!!


それとはちがうよね???


「だから感じるっていうのはーー」

 

 

そこで、

 

あろうことか、

 

3人は左へ曲がっていった。

 

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!

 

占いを感じるってなんだよぉぉぉぉぉおおおおお?????

 

おしえてくれよぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!

 

 

もう、続きが気になって気になって、よっぽど付いて行こうかと思ったけど、やらなければならないこともあったので、そのまま真っ直ぐ歩いて帰宅した。

 


2023年の最後に、こんなモヤモヤした気分にさせられるなんて……

 

 

 * * *

 

 

今年も終わりますね。

 

こうやって、バカ話や、日常のちょっとしたオモシロや、芝居のことや、思ったこと、感じたこと、近況報告、父親の様子、母の思い出、叔母の暴言、などなど

 

なんとか今年も1年書き続けることができました。

 

「書く」ということは簡単そうに思えて、心身ともに健康でなければ難しい作業だったりするんです。

(少なくとも僕にとっては)

 

来年も書き続けられるように、健康を維持していきたいと思います。

 

今年もお付き合いいただきありがとうございました。

 

舞台に立てないでいる俳優の、こんな駄文を楽しみに待っててくださるみなさまに感謝です。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

では、また。