ども、あらびきのひき肉にハマっている岡田達也です。




先週の週末に引き続き、今日と明日、鳥取県西部地区の高校2校に顔を出す。

演劇部の臨時コーチを務めるため。

短い時間だけど、実りある時間になるよう精一杯頑張ろう。

(実際に頑張るのは生徒さんだけどな……)


 * * *


で、そんな今日

キャラメルボックスのクリスマスツアーが大阪で幕を開ける。

23年ぶりの再演となる『クローズ・ユア・アイズ』。

 

 


おそらくだけど、初めてご覧になる方も多いと思うので、あまり余計なことを書いてネタバレになるのは避けたい。

それに、だ。

 

稽古場から600キロ以上離れて暮らしているので、そもそも稽古の様子がわからない。

 

「ここが面白くなっている!」

「ダンスはEXILEを超えた仕上がりになっている!」

「今回はこの役者が魅力的に見える!」

「この人のギャグが確実に滑っている!」

 

など、お客さんが「観たい!」と思ってもらえるような情報を書きたくても、手材料がないので書けない。

 

ってことで、そこに関しては今回の出演者や関係者の発信に注目していただきたい。

 

 

 *

 

 

その代わりって言うのもおかしな話だけど……

 

昔話を一つだけ。


23年前、僕は出演していた。

このお芝居に出演したことは、その後の僕の俳優人生を大きく変えた。

いや、「変えた」というか「変えられた」というか「変わってしまった」というか、、、

適切な言葉が見つからないけど、まちがいなくターニングポイントの一つとなった作品ではある。

良くも、悪くも。


西川浩幸、近江谷太朗、上川隆也、その誰もが出演しない初めてのクリスマス公演。

ってことで、いつも以上に先輩男優たちの力を思いしらされたのもこの作品。

読み合わせをしながら思わず泣いてしまったのは、後にも先にもこの作品だけ。

久松信美さん、坂口理恵さん、先輩二人の「余計なアドバイスは一切しないけど、本気でやってくれればそれでいい」という姿勢にどれほど救われたことか。

大内厚雄というガラスのハートを持つ後輩が、とても頼もしく思えたのもこの作品。

菅野良一の愛嬌に救われ、

細見大輔のトリッキーなネタに救われ、

岡田さつきの安定感に助けられ、

藤岡宏美のあのセリフも、

 

青山千洋のあの顔も、

 

温井摩耶のあの目も、

佐藤仁志の「よくない」も、

 

成瀬優和の「すいこ~、すいこ~!」も
(全員の名前を書くと長くなるのでこのあたりで)

すべてすべて、23年経った今でも忘れられないでいる。

 

当時のステージ数はすごかった。

 

このときは、神戸が11月8日から19日、東京は11月24日から12月25日までというロングラン。

 

おそらく50ステージ近かったと思う。

 

そんな中、自分の芝居が下降線をたどり始めたのが東京公演の後半。

 

肉体的な疲労か、精神的な疲労かはわからないけど、

 

もう自分では自分をコントロールできないほどきつくなっていったのは確か。


僕がギリギリ心を壊さないで千穐楽を迎えられたのは、共演者のみんなのおかげだと言って間違いない。

あのときの共演者には今でも感謝している。

 

 

 *


 

この、温かく、柔らかく、ちょっぴり痛い物語は

間違いなく“キャラメルボックスらしい作品”と言える。

(そりゃそうだ、うちの芝居なんだから)


家族、親戚、親子、兄弟、恋人、

 

たくさんの関係性が描かれているのも魅力的

 

すべての登場人物が“誰かのために胸を痛めている”のも素敵なところ

(私のような悪人は出てきません)

 

キャラメルボックスの十八番、天使も登場するし

(しかも二人。……あっ、ネタバレしてしまった!)

 

大正時代ってのが、また不思議なロマンがある。

 

 

ケンタッキーはない時代だけど、それでも、しっかりクリスマスを感じてもらえると思います。

 

お一人様でも、大切な人と二人でも、そんなに大切じゃない人とでも、ぜひ、劇場に足をお運びください。

 

絶対に、出演者たちが寂しい思いをさせません。

 

それだけは稽古を見ていなくても断言できます。

 

ドラマシティでお待ちしています!

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

出演できなくて残念だけど、方言指導でちょっぴり関われて良かったです。