ども、マルハニチロのレベルの高さに驚いた岡田達也です。




我が父・隆夫さん(88)は、現在入院療養中。

容体が安定してきたので、急性期病院から介護病院へ転院することになった。

それにまつわるお話。


というわけで昨日のつづき。


 * * *


隆夫さんはこの歳になるまで認知も痴呆もなく、

けっして健康体ではないながらも取り立てて悪いところもなく、
(薬は大量に飲んでますが)

介護の必要も無く、

ちゃんと家族に迷惑をかけ続けて生きてきた。
(誤った日本語を使うんじゃないよ……)


今年の8月

隆夫さんはパチンコ屋でコロナに感染し入院した。

僕は何度も念を押していた。

「お父さんはコロナにかかったらすぐ死ぬよ」

そのたびに隆夫さんは「そうだろうやぁ!」と、笑っていた。


そりゃそうだ。

なんてったって基礎疾患のレベルが違う。


そしてーー

隆夫さんは本当にコロナに感染した。

が、不思議なことにまだ死んでない。

三途の川を渡ろうとしていたのは確かだけど、

母・秀子さんの計らいか、

はたまた、地獄が定員オーバーだったのか、

それとも、ただの強運の持ち主なのか、

何かしらの理由によって現在も生きている。


ただし、今回の感染が原因で寝たきり状態が長く続き、介護認定が降りた。

「要支援」ではなく「要介護」。

介護度は4。

5段階のうちの4なので、かなり重いと言えるだろう。

ここまでの人生で、支援も介護も必要ないという方が奇跡だと思っていたので、今回の介護認定については、残念だとも、悲しいとも思っていない。
(本人は違うかもだけど、少なくとも僕は、という意味です)


 *


世の中には、もっともっと大変な方たちがいる。

認知や痴呆、それは誰もが望んでることではないし、
(もちろん僕もです)

だけど、誰にだってその可能性はある。

けっして他人事じゃない。

何より、本人も辛いかもしれないけど、そのお世話をする家族の方々の大変さは想像に難くない。


それを思えば、僕は、恵まれている。

そして、たぶん隆夫さんも。

今、この状況でも。

 


 *


今回の日記で、初めて隆夫さんの入院の原因を書きました。

入院してからしばらくの間、隆夫さんのことを日記に書かなかったのは、本当に命の危険があったからです。

あの人気者が死んでしまったら、全国3千万人の隆夫ファンが悲しむだろうと思ったので書かずにいました。

ごめんなさい。
 

 

我々親子は、どこまで行ってもエンタメな親子でいたいのです。
(ここについては隆夫さんには未確認ですが)


何があっても、周りの人には笑ってもらいたいのです。
(同上)


今、こうして書けるようになっただけでもありがたいことですし、
(年齢が年齢なので容体が急変する可能性もあります)

もしも、介護に疲れている方たちの息抜きにでもなれれば幸いだと思って、これからも隆夫さんの様子と、それに振り回される私の姿をお届けしたいと思います。
(……余計なお世話じゃないのか?)


とりあえず、無事に引っ越しは終わり、本人は上機嫌で過ごしているようです。

どうか、これからも隆夫さんを応援してやってください。


 *


長い時間お付き合いいただきありがとうございました。

それから、アメトピに上げてくださったアメーバスタッフの方に感謝します。

ここ数日、驚くほどのアクセス数で、一瞬、自分が人気者になったのかと勘違いしてしまいました。

でも、そのおかげでこの日記を知った方は

「これが歌舞伎・舞台俳優部門の日記なのか?」

「ジャンルが違うんじゃね?」


と、不審に思われたかもしれませんね。

普通の俳優さんは夢を売るのが仕事ですが、僕は日常を切り売りしてる、とても稀有な俳優なのです。

どうぞお見知りおきください。




では、また。




追伸

 

昨日、書き忘れたのですが……

 

隆夫さんの歌、実はなかなかのものなんです。

 

本人の名誉のために付け足しておきます。