ども、『冬の稲妻』を聴いて育った岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日の日記で

 

「MGCを見ていたら、自分ももう少しだけ速く走れるんじゃないか?」

 

という勘違いをした、みたいな話を書いた。

 

 

こんな勘違いは可愛いもので

 

私には

 

未だに消せないレベルの

 

すっかりトラウマになっているものがある。

 

 

今日、改めて懺悔したい。

 

 

 *

 

 

演劇に興味の無い私が

 

ひょんなことから……

 

というか、

 

致し方ない理由で芝居を観始めることになった。

 

 

観る作品が増えていくたび

 

自分の好みが徐々にわかってくることが面白かった。

 

それから

 

好きな俳優さんが増えていくのも楽しかった。

 

当たり前のことだけど

 

面白いものあればつまらないものもあった。

 

 

で。

 

たくさんの作品を観て

 

たくさんの感想を持ったんだけど

 

どれを観ても、何を観ても、

 

共通していたのは

 

「あれ、俺にもできるんじゃないか?」

 

という感想。

 

 

……

 

……

 

全国に一体どれくらいの舞台俳優さんが存在しているのか想像も付かないが

 

すべての方に謝りたい。

 

「申し訳ございませんでした」

 

 

どうか

 

どうかこれだけは聞いてもらいたいのだけど

 

それまで芝居をやったことがなかったのですよ

 

(小学校の発表会を除く)

 

素人さんだったんですよ

 

ってことは、当然、演劇のことは何も知らなかったんですよ

 

無知だったんですよ

 

知らないってのは恐ろしいもので

 

「演技って自分の体を動かしてしゃべることでしょ? だったら誰にでもできるんじゃないの?」

 

って思ってしまったわけですよ

 

そう思っても仕方ないですよね?

 

ねぇ?

 

ねぇ、ねぇ??

 

そうは思いませんか???

 

 

……

 

……

 

大事なことなのでもう一度言う。

 

全国のすべての舞台俳優さんに謝りたい。

 

「申し訳ございませんでした」

 

 

安心してください。

 

もしも、今、当時の自分に出会ったら

 

ロケットに乗せて火星に打ち上げてやりますから。

 

そう思えるくらいは演技の難しさに直面してきましたから。

 

役者ってのは“動いてしゃべれば成立するものではない”って理解できましたから。

 

 

 *

 

 

ひょっとしたら、ですけど

 

あのときの勘違いがあるから

 

今もまだ、この仕事を続けられているのかもしれません。

 

 

 

 

 

では、また。