ども、妄想ランナーの岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日は

 

朝7時から鳥取市の一斉清掃に出かけた。

 

近所の公園の落ち葉を

 

早く終わらせたい一心で

 

狂ったように拾い集めていたら汗だくになった。

 

「今、ビールを飲んだら最高においしいだろう」と思ったのだけど

 

時計を見たらまだ8時。

 

さすがに「今から飲むってのは人としてどうなんだ?」という思いがよぎり

 

飲酒は断念した。

 

(当たり前だ)

 

 

代わりに

 

市民体育館のトレーニングジムに行くことにした。

 

(えらいぞ、自分)

 

 

 *

 

 

バイクをこいで

 

マシンで体をイジメたあと

 

ランニングマシンに乗って走り始めた。

 

僕の場合

 

だいたい時速8~9キロくらいのスピードで

 

3キロを目安に走ることが多い。

 

 

マシンに取り付けてあるテレビのスイッチを入れると

 

ちょうどMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が中継されていた。

 

激しい雨の中

 

パリ五輪の切符をかけて

 

日本のトップランナーたちが激走する姿が映し出された。

 

市民ランナーとして名を馳せた川内選手が35キロ地点まで独走というレース展開。

 

それを追う小山選手、赤崎選手、大迫選手。

 

 

速い。

 

当たり前だけど速い。

 

トップランナーに限って言えば時速20キロ前後で走っている。

 

それは毎日のハードなトレーニングによって培われたスピードだ。

 

誰にもマネできるものじゃない。

 

 

「あの人たちと自分は違うんだ」

 

ということは十分理解しているはず。

 

それなのに

 

あぁ、それなのに

 

走ってる選手を見ているとこちらの気持ちも高揚してしまう。

 

(単純なんです)

 

 

「自分ももう少しだけなら(スピードを)上げられるんじゃね?」

 

「いや、上げた方がいいんじゃね?」

 

「選手たちは最悪のコンディションの中、激走しているんだぞ?」

 

「それに比べて、おまえは濡れることのない室内で、ぬくぬくと、のんびり走りやがって」

 

「選手たちに申し訳ないと思わないのか?」

 

と思い始め

 

(ある意味、想像力が豊かなんですね)

 

スピードを11キロまで上げた。

 

 

「11キロ」

 

けっして速くはない。

 

ジョギングに毛が生えた程度のスピードだ。

 

だけど……

 

55歳のアル中男には十分な負荷だ。

 

2キロを過ぎた辺りで息が上がり始めた。

 

 

「……途中棄権しようか?」

 

「いや、ダメだ」

 

「選手はすでに40キロ走ってるんだぞ?」

 

「負けてたまるか」

 

 

誰に頼まれたわけでもないし

 

おそらくは誰にも気付かれない中

 

僕は勝手にMGCに参戦して

 

画面の中の選手たちと競いながら

 

残りの1キロを走り切りゴールした。

 

(……3キロしか走ってないよな?)

 

 

その後

 

僕は一日中

 

アシモのような

 

ギクシャクした歩き方で過ごした。


 

MGCに参戦したダメージは

 

思った以上に大きかったようだ。

 

 

結局

 

脚に溜まった乳酸が散るまで

 

かなりの時間を要してしまった。

 

 

 *

 

 

いつも思うんですけどーー

 

この単純思考

 

何とかならないものでしょうか?

 

 

 

 

 

では、また。