ども、王将の餃子が最強だと思う岡田達也です。





昨日

入院療養中の

 

父・隆夫さん(88)のお見舞いに行った。

 

前日、メールで

「井村屋のあずきバー6本入りを買ってきてくれ」

という指令があったのだが

病室にはしまっておく冷凍庫もないので

代わりに

 

『あずき入りアイスもなか』を

 

一個だけ買って持って行った。


アイスを食べさせ

伊達男の髭を剃り

身の回りの物をかたずけているところへ

隆夫さんのリハビリを担当してくださっている

若くて可愛らしい女性スタッフの方が顔を出された。


隆夫さんが彼女を指さしながら言った。

「この人は、ようやってくださってなぁ」

「いつも父がお世話になっています」

「いえいえ」


と、ここで隆夫さんが思わぬことを言いだした。

「この人は、たっちゃんのファンでな」


……はっ?

……どういうこと?


まさかキャラメルボックスのこと知ってるの??

うそでしょ???


と、スタッフさんが慌てて否定した。

「ちがいますよ。岡田さんから、息子さんが何をされているのか、話を聞いただけです(笑)」


はは~ん

さては芝居をやってることを話したんだな

それはいい

それはいいけど

どうして彼女がファンってことになるんだよ?

話が飛躍しすぎだろうがよ?

てか、俺が恥ずかしいわ


と、隆夫さんが畳みかけてきた。

「サインが欲しいって言ってたぞ」


……ばかやろう


いらないに決まってるだろ


知らない人のサインなんて迷惑千万だよ

もしもホントに言ったんだとしたらあなたに気を遣った冗談だってことがわからないのか?


「いやいや、僕のサインなんて何の価値もありませんから」

「いえ、そんなことありませんよ(笑)」


あぁ

申し訳ないっす

そうですよね


そう言うしかないですよね

気を遣わせてすみません

穴があったら入りたいわ


「それで、息子さんのこと、ちょっとネットで検索したんです」


……えっ?

調べたんですか??


「日記、読ませてもらってます(笑)」


おおおおおぉぉぉぉぉ

の~~~~ぉぉぉぉぉ

そうですか

この日記を知ってしまいましたか


「病棟訪問許可書は返却してくださいね(笑)」


あああああぁぁぁぁぁ

いやぁぁぁあああああ

僕の個人情報なんて

この日記を書くことによって

駄々洩れしてるってことは薄々わかっていたが

(自業自得だな)

なんという恥ずかしさよ


「すみません、ちゃんと返します……」


 * *


母・秀子さんも同じ病院に入院していた。

秀子さんの担当医のN先生も

この日記の存在に気付き

(おそらくは秀子さんが話したのだと思われる)

母が亡くなった後

先生にご挨拶に伺ったときに

「たのしく読ませてもらってます」と言われたときも

恥ずかしさのあまり血圧が急上昇し

その場で点滴を打ってもらおうかと思った。
 

 

↓そのときのお話。

 

 


 * *


世の中には「個人情報保護法」というものがあると聞く。


私は、

そんな世の中を、

むき出しの状態で、

ノーガード戦法で生きている。


ひょっとすると時代に合わない人間なのかもしれない。





では、また。