ども、せっかく博多に来たのだからホークスの試合を観たかった岡田達也です。





今回、お邪魔する劇場は「キャナルシティ劇場」。

何度も芝居を上演している博多だけど

この劇場は初めてだ。


なんというか、

こう、

劇場が入っているキャナルシティ全体が

 

とても華やかな複合施設で

あまりにも華やかすぎて

田舎者の私は

「この建物の中で自分だけが浮いてるんじゃないか?」

と、不安で仕方がない。



例えるなら

“焼き肉と言えば牛角の食べ放題が定番の男”が

(もちろん私のことです)

“叙々苑の最高ランク『游玄亭』に足を踏み入れるようなもの”

 

とでも言おうか。

(わかるようでわかりにくい例えだな……)

 


しかし

 

オサレな洋服など持ってこなかったので

いつも通り定番のジャージでウロウロするしかない。

 

 

もしも本番の舞台に私の姿がない場合は

 

「あぁ、職質されてどこかの署に連れて行かれたんだ……」

 

と思ってあきらめてほしい。



 * *


初めての劇場というのは手強い。

見え方(見せ方)

声の届け方(残響)

それらを把握するのに時間を要する。


「え? 芝居は芝居でしょ? いつも通り演じればいいんじゃないの?」

と思われるかもしれない。

それはそれで正しいのだけれど

ほんの少しだけでいいから

役者が劇場に寄り添う気遣いがあると

ずいぶん印象が違ってくる。


劇場によって

「聞き取りやすい音域」

「聞き取りやすい子音」

というのがある。

その微調整が

実はお客さんにとっては大事でーー



例えば

残響が長い劇場で

(コンサートホールとかです)

母音を長く押してしまうと

次のセリフの頭が聞き取れなくなる。

 

それは芝居の出来不出来には関係ない話なんだけど

「えっ? 今なんて言ったの?」とか

「よく聞こえないや」なんてことが積み重なると

お客さんにとってはフラストレーションがたまるだけで

何もプラスにはならない。


もちろん

今回の芝居はマイクを装着しているので

 

音響さんがしっかりとフォローしてくださる。

 

だから細かいことまで考えなくて大丈夫なんだけど

役者自身でもできる限りの努力はしたほうがいい。


キャナルシティ劇場では

 

劇団四季が上演されていると聞いた。

 

おそらく音の条件は良いはず。

 

だけどこればかりは

 

入ってみなければわからない。

 

 

今日は福岡初日。

 

なるだけ短時間で

劇場と仲良くなれますように。
 


オサレな劇場でお待ちしています。





では、また。