ども、休演日が無いことに今さら気付いた岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日の夜のステージに

 

手島麗央くん(ジャニーズjr. 先日20歳になったばかり)

 

のお母様が観劇にいらしたらしい。

 

手島くんは今回が初舞台だというから

 

お母様も客席でかなりドキドキされていたんじゃないかと思う。

 

 

終演して

 

「お母さん、喜んでくれてるといいね」

 

と声をかけたところ

 

カーテンコールでお母さんの姿が見えたらしく

 

「なんか泣いてるように見えました」

 

と言っていた。

 

 

もしも孝行できたのなら良かった。

 

 

 * 

 

 

熱心なファンの方で

 

「初日と千穐楽は必ず観る」

 

なんて人もいたりする。

 

 

それはそれで有難いんだけど

 

むかし、千穐楽後に言われたのが

 

「このレベルで初日からやってくれたらいいのに」

 

というご意見。

 

 

申し訳ないが

 

それは100%無理だと言わせてほしい。

 

 

演劇は生身の人間のやってることだ。

 

初日の幕が開いてから先

 

同じセリフをしゃべってようが

 

同じ動線を動いていようが

 

芝居は刻々と変化していく。

 

より良くしようと努力するならそれは必然だ。

 

(ま、挑戦して失敗することもいっぱいあるけど)

 

 

全ステージ

 

判を押したように芝居をできる人など

 

そうそういないと思う。

 

 

 *

 

 

こんなこと書いたら各方面からお叱りを受けそうだけど……

 

ステージごとにブレがあっても良いんじゃなかろうか?

 

 

より良くしようという努力の結果

 

多少のブレが生じることも

 

 

「お母さんが観に来てるからがんばろう」

 

「好きな人が来てるから良いとこ見せよう」

 

なんていう個人的な思いも

 

 

その日のコンディションの良し悪しも

 

 

全部全部ひっくるめて

 

生の芝居だと思う。

 

そう思えるようになった。

 

 

若い頃は

 

「毎回同じことをやらなければ」と考えていたし

 

「親が観に来るから頑張ろうって思うくらいなら、毎ステージ、その力でやれよ」とも思っていた。

 

 

いや、

 

その考えもけっして間違いじゃないんだけど

 

ブレがあることにも面白味を感じるようになってきたのだ。

 

(もちろん、お客さんにはわからないレベルで)

 

 

これは自分のキャリアの中で

 

大きな変化だと言っていい。

 

 

 *

 

 

昨日の手島くんは

 

いつもより気合が入っているように見えたけど

 

それは僕の勘違いだろうか?

 

 

お母さん

 

喜んでくれてるといいね。

 

 

 

 

 

では、また。