ども、愛用のエコバッグが見当たらず意気消沈の岡田達也です。

 

 

 

 

 

一昨日

 

明治座で上川隆也先輩の芝居を観て大いに刺激をもらった。

 

さっそく昨日の稽古場で

 

ねじを巻いてセリフを口にしてみた。

 

うん

 

あくまでも自己評価だけど

 

これまでより少しだけ前進できたと思う。

 

 

少し真面目な話になるがーー

 

 

ハラスメント問題は演劇界にも大きく影響し

 

演出の方法論もずいぶん変わった。

 

(そもそも演劇などハラスメントだらけな世界だったので)

 

 

恐怖政治も、怒声も、怒号も、理不尽な仕打ちも、無茶な発言も、

 

稽古場から姿を消しつつある。

 

それはそれで素晴らしいことだし

 

おそらくそれらが戻ってくることはないだろう。

 

 

ということは

 

以前に比べ役者は演出家に臆することなく

 

自由にノビノビ演技ができるようになってきてるはず。

 

 

なんだけど

 

ここが肝心で

 

自由にノビノビ演じたからといって

 

それがイコール面白い芝居になる保証はどこにもない。

 

 

たまに

 

「演出家に何も言われないので(ダメだしされてないので)、好きにやらせてもらってます」とか

 

「自由にさせてもらってます」という俳優さんがいるが

 

それらを口にする人の芝居で面白かった試しがない。

 

 

元・惑星ピスタチオの腹筋善之助さんが

 

終演後必ず「僕の芝居、今日もイケてたでしょ?」と言ったり

 

劇団☆新感線の古田新太さんが

 

公演前に「俺が出る芝居だから面白くなるに決まってる」と言うのは

 

けっして自信過剰な発言ではなく

 

むしろその逆で

 

「そうでなければならない」という強烈なプレッシャーを自身にかけ続けてるだけの話だ。

 

その覚悟たるや、ちょっとやそっとで真似できるものではない。

 

 

「自分は何ができていないのか?」

 

「何が足りていないのか?」

 

「どうすればこの芝居が面白くなるのか?」

 

役者をやって飯を食うなら、それを考え続けないとダメだ。

 

 

ただセリフを覚えて

 

舞台上で口にして

 

それでお客さんが喜んでくれるなら

 

これほど楽な仕事はない。

 

 

お若い俳優さんたち

 

それから

 

俳優を志している方たちよ

 

ぜひ覚えておいてほしい。

 

演出家に何も言われなくても自分で考えよう

 

それこそが役者の大切な仕事だ。

 

 

間違っても

 

「何も言われないってことは、良い芝居ができてるんだな、自分」

 

なんて勘違いを起こさないように。

 

 

 *

 

 

「自己肯定の大切さが叫ばれている時代になんてこと書くんだよ」

 

なんて勘違いしないでください。

 

それはそれで大事。

 

でも、それだけが伸びる方法論ではない、というお話ですから。

 

 

 *

 

 

たかやん先輩の芝居を観て

 

こんなことまで考えてしまった。

 

おそるべし、影響力。

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

本日11~14時までお手伝いに行きます。