ども、ゆで卵は半熟派の岡田達也です。

 

 

 

 

 

ぼちぼち稽古している。

 

 

 

ネタバレになるので詳しくは言えないが

 

今回の舞台装置がかなりややこしくて

 

説明を聞いても頭の中でうまく再現できないほど難解だったりする。

 

一応、図面も模型も用意していただいてるので

 

それらとにらめっこしながら

 

ミザンスを決めていく作業が続いているーー

 

 

シーンが変わるたびに

 

床に敷いてあるパンチカーペットを

 

(舞台の必需品です)

 

移動させたり回転させたりするのだけど

 

かなりの大きさなので1人では動かせない。

 

シーンが変わるたびに

 

舞台監督さんや演出部のスタッフさんが

 

寄ってたかってパンチを動かしてくださる。

 

 

と……

 

それを率先して手伝うのが「ウルトラマンジード」こと濱田龍臣くんだ。

 

 

とにかく早い

 

迷いがない

 

必要なとき、龍臣くんはパッと手を出して転換を手伝ってくれる。

 

基本的にキャストがやる仕事ではないので

 

手伝わなくても誰も文句は言わない。

 

なんだけど

 

人数が多い方が転換は早くなるし

 

それだけ稽古時間も有効に(長く)使えるし

 

悪いことは何もない。

 

 

実は、稽古の最初のころ

 

僕は手を出さないでいた。

 

キャラメルボックスでは

 

劇団員全員が「転換要員」としての教育を

 

骨の髄まで叩きこまれているので

 

稽古場の何かが動いているのを目にすると

 

考えるよりも先に体が動くという病気(?)なので

 

手を出したかったのだけど

 

ここはプロデュース公演の場。

 

55歳のおっさんが動いてしまうと

 

周りの若い役者さんへの変なプレッシャーになるのではないか?

 

という心配があってなかなか手を出せないでいた。

 

 

だけど


龍臣くんがヘラヘラしながらも

 

(そういう男なんです)

 

何の躊躇もなくテキパキと動く姿を見て

 

余計なこと考えないで手伝おうと思えたので

 

最近は控えめに手を出している。

 

 

むかしむかし

 

『怪物くん』で共演したとき

 

僕の股間を本気で握って離さなかったあの小学生が

 

こんなに立派になったのかと

 

稽古場の隅でうれし涙を流した。

 

(誇大表現が含まれています)

 

 

 *

 

 

手伝っていると

 

以前もご一緒したことのあるスタッフさんに

 

「キャラメルボックスの方たちは、私たちが何かやってると必ず手を出してくださいますよね」

 

と言ってくださったのはちょっと嬉しかった。

 

キャラメルボックスのメンバーはみんな動けるんです。

 

ま、うちだけでなく

 

劇団で育つと自然とそうなるんでしょう。

 

 

……

 

……

 

あれ?

 

龍臣くんは劇団育ちじゃないよな?

 

なんであいつ動けるんだろう?

 

子役時代からのキャリアがそうさせてるんだろうか?

 

まだ22歳なのに芸能生活20年ってすげ~な……

 

 

 

 

 

では、また。