ども、すでに東京の暑さがイヤになっている岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日

 

ナッポスユナイテッドプロデュース

 

『嵐になるまで待って』

 

を、サンシャイン劇場で観劇してきた。

 

 

昨日は鳥取からの荷物を午前中着でお願いしていたので

 

その受け取りが遅れると観られない可能性もあった。

 

「ドタキャンするかもだけど席を押さえてください!」という

 

ジャイアン丸出しなチケットの頼み方をしていたが

 

(迷惑千万だな)

 

無事に荷物が届き、なんとか間に合った。

 

 

 

 

 *

 

 

実はこの作品

 

1993年初演、1997年、2002年、2008年、2016年

 

そして今回で6度目の上演となる。

 

(僕の記憶力は不確かなので間違っている可能性もあり)

 

 

お若い方はご存じないかもしれないが

 

僕は、

 

初演、再演、再々演と3回出演した。

 

合計すると軽く100ステージを超える。

 

一つの作品を100回以上経験することなんてそうそうない。

 

オマケに2016年はアクションシーンの監修をさせてもらった。

 

これを超えるのはただ一人、西川浩幸先輩で

 

西川さんは初演から五演目まで出演している。

 

 

どうだ?

 

日本で1番と2番だぞ?

 

長くやってるとそんなこともあるんだぞ

 

もう、いっそのこと二人を「嵐になるまで待って俳優」と呼んでもらっても差し支えないぞ

 

 

ついでに私のことを「超イケメン俳優」と呼んでもらってもやぶさかではないぞ

 

ついでに西川さんのことを「あしなが俳優」と呼んであげたらきっと喜ぶぞ

 

 

冗談はさておき

 

昨日は偶然

 

西川さんと、大森美紀子先輩と同じステージを観ることになった。

 

 

 *

 

 

終演後

 

久しぶりに、本当に久しぶりに面会が可能になって

 

シャワーを浴びている多田直人を除くキャスト全員の方が挨拶に来てくれた。

 

 

関根翔太が一番に楽屋を飛び出してきて言った。

 

「僕、中野のジョニー・デップ(私のことです)を見つけましたよ!」

 

「おぉ、そうか」

 

「達也さんが来るかもって聞いてたんで、探しちゃいました!」

 

「集中して芝居しろよ!(笑)」

 

 

久保貫太郎くんが言った。

 

「達也さん、やめてくださいよ! 達也さんが観るか観ないかわからないって情報だけ聞かされて。そのまま本番やったんですから!」

 

「ごめんごめん。荷物の受け取りがあったんだよ」

 

「こっちはいい迷惑ですよ!」

 

「いや、俺が観ようが観まいが関係ね~だろ?」

 

「いやいやいや! おかげでふわっふわしてたんですから!」

 

「(笑)」

 

 

田野優花ちゃんが言った。

 

「達也さんが来るって聞いてめっちゃ緊張しました!」

 

「なんでだよ!」

 

「だって、急に聞かされたんですから! も~!」

 

「「も~」じゃね~だろ!(笑)」

 

 

粟根まことさんに言ってやった。

 

「粟根さん、どんだけ欲しがってるんですか? 笑っちゃいましたよ!」

 

「西川さんと達也が来るって言うからさ」

 

「そこは関係なく粟根さんが欲しいだけでしょ!」

 

「(笑)」

 

 

シャワーを浴び終えた多田直人が

 

北大路欣也さんのような貫録で面会場にやってきたのは最後だった。

 

「おまえ、どんだけ先輩を待たせるんだよ!」

 

「すみません」

 

「あのさ、一個だけ訊きたいんだけどーー」

 

「?」

 

「波多野の役作りは何を目指したの?」

 

「もう帰ってください!」

 

 

 *

 

 

こちらは必要以上にプレッシャーをかけるつもりもないし

 

(たぶん西川さんも)

 

もう関わることない作品だから

 

今の『嵐になるまで待って』を楽しみに観させてもらおうと思っていた。

 

 

だけど

 

今回の演者さんたちにとって

 

この作品の経験者が観ることは

 

多かれ少なかれプレッシャーになっていた部分はあったようだ。

 

 

それは「申し訳ないな」と思いつつ

 

でも、その気持ちも痛いほどわかるし

 

(自分も同じ経験はたくさんしてきたので)

 

それに

 

もしかするとそのプレッシャーも悪いことばかりじゃなく

 

再演していく上では大事な要素かもしれないなぁ

 

……なんてことも思った。

 

 

そのプレッシャーが無くなったら

 

再演する意味そのものが薄れていくのかもしれない。

 

 

今、舞台の上で演じている人たちが

 

「これで良いのか?」

 

「これじゃ足りないのか?」

 

「これが面白いのか?」

 

「これがつまらないのか?」を

 

模索して戦っている姿は

 

同業者として、

 

そして経験者として、

 

「がんばれ!」と言ってあげたくなる。

 

 

そう

 

存在自体は老害かもしれないが、親心くらいは持っている。

 

 

 *

 

 

観終わってから

 

西川さんと、みっこさんと、3人で蕎麦屋で飲んだ。

 

我々には1993年から30年分語れる材料がある。

 

芝居を観て語れるってのは幸せなことだ。

 

 

芝居をやってて一番悲しいのは

 

是も非もなく

 

誰にも触れられないで消えてしまうことだと思うから。

 

 

どうか

 

7回目の上演ができるように

 

バトンを繋げていってほしい。

 

 

僕はこの芝居、昔から好きなんですよね。

 

 

 

ポスターが上下で展示してありました。

 

偶然かな?

 

 

あ、集合写真も撮ったんですけど

 

現在、石森美咲が掲載可能かどうか確認してくれてますので

 

今しばらくお待ちください。

 

 

 

 

 

では、また。