ども、伯桜鵬関の大活躍に拍手を送る岡田達也です。

 

 

 

 

 

伯桜鵬(はくおうほう)関は

 

鳥取県倉吉市出身の19歳。

 

まだ髷も結えていないスピード出世の新入幕場所で

 

なんと、優勝争いしているという恐るべき大器。

 

また一人、郷土の星が誕生したことはとても嬉しい。

 

末永く応援しよう。

 

 

 *

 

 

伯桜鵬関が「郷土の星」なら

 

私は「郷土の砂」といったところだろうか?

 

(……わかるようでわからんぞ)

 

 

そんな郷土の砂は

 

昨日、無事に東京入りした。

 

 

羽田空港に着いて、新宿行きのリムジンバスに乗り込んだ。

 

僕が乗ったのは羽田空港第2ターミナル。

 

バスには先客がいて

 

僕の前の席には推定年齢70歳くらいのおじさま(以下 じ)が

 

通路を挟んだ反対側の席には同い年くらいのおばさま(以下 ば)が座っていた。

 

どうやらご夫婦らしく、何事かずっと話している。

 

 

聞く気はなかったけど、会話が聞こえてきてしまう。

 

 

ば  私はね、こんな人生だったけど、小さな運に恵まれていると思うの

 

私  (どんな人生なんだ?)

 

じ  ……

 

ば  小さな運っていうの? そうね、小さな運ね

 

私  (俺も運に恵まれたいっす)

 

じ  ……

 

ば  こんなに忙しいのに、先月は、家のあれがあれだったでしょ?

 

私  (家の、あれが、あれ???)

 

じ  ここはどこだ?

 

私  (……大丈夫ですか? 羽田空港ですよ)

 

ば  で、ルーマニアの子が手伝いに来てくれてね

 

私  (いったい何の話をしてるんだ?)

 

じ  第1ターミナルなのか、第2ターミナルなのか、自分の居場所がわからん。

 

ば  その子が本当によく働くのよ!

 

じ  国際線か? いや、日本人が多いから国内線か

 

ば  その子に私の身の回りの世話をしてもらってもいいかなって思うほどでね

 

じ  ……

 

ば  月に15万ほど払えば大丈夫って言うから前向きに考えたんだけど

 

じ  それにしてもバスばっかっりだな

 

ば  言葉があれじゃない?


じ  ……

 

ば  それで諦めたんだけど

 

じ  ……

 

ば  それでも私は小さな運に恵まれてるわ

 

じ  いつごろ新宿に着くんだ?

 

ば  新宿に着いたらお蕎麦食べない?

 

じ  まだお腹いっぱいだよ

 

私  (通じたっ! 初めて会話が通じたよっ!! いや、それとも今までも通じていたのかっ?)

 

ば  おいしいお蕎麦屋さんがあるのよ

 

じ  新宿を15時発の電車だろ? 13時30分には着いちゃうから時間があるじゃないか

 

ば  だからお蕎麦を食べてーー

 

じ  そんなに待ってられるか! 早い便に変更するんだよ!

 

ば  は~い

 

 

 *

 

 

「お母さん、あれ取ってくれ」の旦那さまの一言で

 

パッと希望の品を奥さまが出せるのは

 

ある意味、熟練の技だと思うが

 

こんな会話が成立するのも熟している証と言っていいだろう。

 

 

夫婦の奥は深いことを再確認させられた東京の初日。

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

昨日発表がありました。

 

 

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