ども、線状降水帯という言葉を50歳くらいになってから知った岡田達也です。
昨日は
鳥取県の真上を
線状降水帯が一日がかりで通過していったため
記録的な豪雨となった。
幸い、我が家がある町内は大丈夫だったけど
川を挟んだ反対側の地区には避難勧告が出され
かなり大変な状況だった。
ニュースを見て心配してくれた
大学の同級生や、俳優仲間たちから連絡があった。
こんな私を心配してくださるなんて本当にありがたい。
そしてもう一人
私の身を案じてくれた人がいた。
その人の名は澤多鶴子さん(82)
私の叔母だ。
私の父・隆夫さん(88)の妹で
同時に隆夫さんの天敵でもある。
多鶴子さんは「愛」と「毒」でできている。
*
電話が鳴った。
画面に多鶴子さんの名前が表示されていた。
「もしもし」
「もしもし、達也?!」
これは珍しい……
この人の第一声は決まって「ハロー、ハロー」なのだ。
それを言わないなんて
事の重大さが伺える。
「うん」
「ニュースで見たけど!」
「雨ね」
「あんた、大丈夫かっ???」
「あぁ、うちはギリギリ避難勧告が出てないな」
「でも、近所の○○はダメでしょ?」
多鶴子さんも鳥取の人間だから
ニュースで見ればどこが危ないのかすぐに理解できる。
「そうだね。あそこは土地が低いからいつも避難勧告が出るね」
「じゃ、あんたの家は大丈夫なのね?」
「うん、まぁ、今のところは。これから先はわからないけど」
「そうか」
「ありがとうね、心配してくれて」
「よかった」
「うん」
「でもねーー」
「?」
多鶴子さんのトーンが変わった。
「もう一人の方は流されてもええけどな」
「(爆笑)」
「流されてもええって言うかーー」
「(涙目)」
「むしろ流された方がええって言うかーー」
「(痙攣)」
「たとえ流されても私は文句言わんで」
「(爆笑)」
「ま、流してもらって一向にかまわんけどなぁ」
「あのさ!」
「なに?」
「人の父親を流しそうめんみたいに言わないでくれる?」
「誰もそうめんだなんて思ってないわよ~!」
「(爆笑)」
「ただな、野菜とかが流されていくのは胸が痛むけどーー」
「(涙目)」
「お兄ちゃんが流されていくぶんにはそこまで胸は痛まん気がする」
「(痙攣)」
「気がするだけで、ひょっとしたら胸が痛むかもしれんけど」
「そうであってほしいと願うよ」
「あんた、もしも危なくなったら2階にあがりなさいよ!」
「わかった」
「でも、お兄ちゃんは階段上るのキツイでしょ?」
「そうだね」
「じゃ、1階に置いといていいから」
「(爆笑)」
「それは仕方ないわよ~。あんたのせいじゃないから。大丈夫。「妹の私がそうしなさいって言いました」って証言するから心配しないで」
「もう逮捕された前提じゃね~かっ!(笑)」
「ま、くれぐれも気をつけてね」
「ありがとう」
*
ご心配いただいたみなさん、ありがとうございました。
鳥取市内では土砂災害、農作物の被害などはあったようですが
隆夫さんを含め、人的被害はなかったようです。
ホッとしています。
梅雨前線
本日は北陸近辺と聞きました。
お近くにお住いのみなさま
十分にお気を付けください。
では、また。
追伸
明後日です!