ども、『鬼滅の刃』の登場人物の名前が覚えられない岡田達也です。

 

 

 

 

 

例えばーー

 

季節が冬に近づいて

 

肌寒さを感じ始めたら

 

すぐにヒートテックなどの温かい肌着を引っ張り出して着る人も多いだろう。

 

 

僕は、しばらく辛抱してしまう。

 

「この先、もっと寒い日が来るんだから、今はまだガマンしよう」

 

「あと2℃寒くなったらヒートテックを着よう」

 

そんな心理が働く。

 

 

……着ればいいじゃないか、とも思う。

 

誰かに迷惑がかかるわけでもないし

 

もっと寒くなったらもっと着ればいいだけの話なんだから。

 

 

これはおそらく

 

金銭的に、という意味合いではなく

 

精神的に、貧乏性なのかもしれない。

 

 

 *

 

 

梅雨入りしたという噂を耳にしたが

 

ここ数日の鳥取は気温が高い。

 

連日30℃を超えている。

 

 

私の父・隆夫さん(88)が起きてきて

 

心底嫌そうに言った。

 

「昨日の夜はあっつうてなぁ~」

 

「そう?」

 

 

たしかに、隆夫さんの寝室は風通りが悪い。

 

どうしても空気がこもりがちになるので

 

熱気が溜まってしまうのはわかる。

 

 

「あっつうてなぁ~」

 

「……」

 

「窓を開けてもあっつうてなぁ~」

 

「……」

 

「眠れんでなぁ」

 

「……(昼間たっぷり寝てるからじゃないのか?)」

 

「あっつうてなぁ~」

 

「……で?」

 

「仕方ないけ、ウィスキーを一口もらってなぁ」

 

「そしたら?」

 

「眠れた」

 

「良かったじゃない」

 

「でもなぁ、あっつうてなぁ~」

 

「……」

 

 

殿様の世話をする下々の者(もちろん私です)としては

 

ここで大いに悩む。

 

 

ひょっとするとーー

 

これは「扇風機を用意してたもれ」の遠回しな言い方なのだろうか?

 

 

う~ん

 

しかし、さすがにまだ早いのではないか?

 

この先、まだまだ暑くなるのは目に見えてるし

 

電気代も値上がりするし

 

もう少しガマンしたほうがいいんじゃないのか?

 

とはいえ、老人になると体温調節ができない体になると聞く

 

つまり、僕が感じている温度と、隆夫さんが感じてる温度にはズレがあるかもしれないんだから、さっさと用意してあげた方がいいのかも?

 

だけどこの殿様、基本、扇風機は2台ブン回して「ダブルタイフーン状態」で使用するからな

 

今から2台で回してそれに慣れてしまい、もっと暑くなって「もう1台あったらええのになぁ」とか言い出したらシャレにならんしなぁ

 

はて、どうしたものか???

 

う~ん

 

悩ましい

 

 

 *

 

 

「そんなことを悩んでいるか?」と笑われるかもしれない。

 

しかし、だ

 

私の職業をよく考えてみてほしい

 

役者だぞ?

 

俳優だぞ??

 

俳優の仕事の一つに“行間を読む”ってのがあるんだぞ

 

相手が何を言いたいのか?

 

書かれている(発語されている)セリフ以外の部分をどう受け取るのか?

 

それが、個性であり、センスであり、大事な部分なんだよ

 

 

それを踏まえて

 

もう一度、上の会話を読んでみてほしい

 

 

ほら?

 

聞こえてくるでしょ??

 

「はやく扇風機、出してくれ」

 

という二つ目の声が

 

 

……

 

……

 

 

大丈夫です

 

僕は病んでるわけじゃないです

 

これが我が家の通常営業ですから

 

 

いっそのこと冷感敷パッドの下に保冷剤を敷き詰めてみるか?

 

それじゃマグロみたいか

 

……隆夫マグロ?

 

食べたくないなぁ

 

 

……

 

……

 

 

大事なことなのでもう一度言います

 

僕は病んでるわけではありません

 

安心してください

 

行間を読んでいるだけですから

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

 

6月24日(土) 11時~です!