ども、ヘラ職人こと岡田達也です。

 

 

 

 

 

G7広島サミットが開催されている。

 

今回、僕の出番はなかったので

 

(……永遠にないと思うぞ)

 

テレビでその様子を伺い知るだけだ。

 

 

クリアしなければならない問題は山積みだろうと思うけど

 

なにより、停戦と和平の道を探してもらえることを願う。

 

 

 *

 

 

昨日

 

英・スナク首相がお好み焼きを焼いていた。

 

すばらしい体験だとは思う。

 

が、

 

こちとら高校の3年間

 

青春時代のすべてを鉄板にぶつけてきた男だ。

 

昨日今日焼き始めた人とは経験値がちがう。

 

 

「俺が焼いたお好み焼きのほうが絶対にウマい!」

 

それを証明しようと

 

岡田家の夕食をお好み焼きにしてみた。

 

(……誰がどうやって証明するんだ?)

 

 

僕は広島でも関西でも、どちらでも焼ける。

 

それぞれに代え難い美味しさがあるので

 

そのときの気分で決めている。

 

昨日は関西をチョイスした。

 

 

 *

 

 

父・隆夫さん(88)は「焦げ」が大好きな人なので

 

父のお好み焼きを焼くときは

 

可能な限り生地を薄く伸ばし

 

豚バラの脂の多いところを乗せるようにして

 

その脂を利用し、なるべくカリカリに焼く。

 

そしてネギをたっぷりトッピング。

 

それが定番の『隆夫スペシャル』だ。

 

 

ただ、

 

隆夫さんはお好み焼きをおかずとして白飯と一緒に食べるので

 

サイズは小さめに仕上げている。

 

(ロールケーキの断面くらいのサイズ × 2枚)

 

 

昨日も満足そうに完食した。

 

 

そして、

 

いつもと同じように

 

“とても不思議そうに”

 

決まり文句を言った。

 

「おなか、い~っぱいになった」

 

 

……いや、

 

このセリフだけ見れば何もおかしなところはない。

 

問題なのは“とても不思議そうに”という部分。

 

つまり

 

「なんでお好み焼きなんかでお腹がいっぱいになるんだろう?」

 

というニュアンスが込められている。

 

 

これは

 

お好み焼き、パスタ、焼きそば

 

を食べたときに限って出てくる決まり文句。

 

ってことは

 

この人は

 

「小麦では腹が膨れるのはおかしい」

 

とでも思っているのだろうか?

 

 

「あのさーー」

 

「なんだ?」

 

「お好み焼きだって何だって、たくさん食べればお腹いっぱいになるよ」

 

「そうかえ?」

 

「水だって綿菓子だってマシュマロだって何だって、同じです」

 

「そうかなぁ」

 

「つ~か、ご飯も食べてるんだから、それで満腹にならなかったら逆に怖いよ」

 

「そうか?」

 

「ギャル曽根ちゃんじゃないんだから」

 

「そうか! そんなに食べたらギャルさんみたいか! グフェフェフェフェ(笑)」

 

 

大のお気に入りであるギャル曾根ちゃんに例えられて

 

隆夫さんは上機嫌になり、この会話は終わった。

 

 

 *

 

 

親子の会話あるあるだと思うが

 

また次回、

 

焼きそば、パスタ、お好み焼きを作るとき

 

隆夫さんは

 

まるでこの会話が無かったかのように

 

不思議そうにこう言うだろう。

 

「おなかい~っぱいになった」

 

 

……はたして

 

僕の説明が理解される日は来るんだろうか?

 

 

G7も、親子の会話も

 

歩み寄ることが大切だと思うんです。

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

追伸

 

昨日の配信にお付き合いくださったみなさま

 

ありがとうございました!