ども、まだダウンジャケットが手離せない岡田達也です。

 

 

 

 

 

劇団に入ったばかりのころ

 

「らくだに乗った王子さま」

 

というキャッチコピーを自分で考えた。

 

 

それは冗談半分で考えたものだったけど

 

そう言いながらも

 

当時

 

演劇経験もなく

 

(保育園のときに『カモメの水兵さん』はやったことあります)

 

演技力もなく

 

(今ではそのへんの政治家くらいの演技はできるようになってます)

 

お金もなく

 

(それは関係ないですね)

 

何も持っていない人間で、

 

 

それどころか

 

“自分の存在は劇団の足を引っ張ってるだけなんじゃないか?”

 

という危機感(あるいは恐怖感)

 

しかなかったので

 

“ダメ元でも何かしなければ”という思いと

 

“鳥取をメジャーに”という思いで

 

自分自身に付けたものだ。

 

 

その後

 

「セクハラ大王」

 

「B級AV男優」

 

「早熟なのに大器晩成」

 

「人類が生んだ最高傑作」

 

「未来の鳥取県知事」

 

など、数多くのコピーが生まれた。

 

(すべて平成時代に名付けられたものだということをご理解ください)

 

 

言っておくが

 

「らくだに乗った王子さま」以外は僕が考えたものではない。

 

お客さんだったり、身内だったり、知り合いだったりが

 

愛と憎しみを込めて僕に授けてくれたものだったりする。

 

だから、ずっと捨てられないで今でも大切にしている。

 

 

 *

 

 

先週

 

今、お手伝いしている仕事の関係で

 

鳥取砂丘の西側に完成した

 

『鳥取砂丘フィールドハウス』の内覧会に出席した。

 

 

 

 

現・鳥取県知事である平井伸治さんも出席していた。

 

実は、生でその姿を見るのは初めてなのでちょっと嬉しかった。

 

 

当然、平井さんの挨拶もあった。

 

「どんな挨拶をするんだろう?」

 

「今後の参考のために聴いておこう」

 

耳を傾けた。

 

 

……うん

 

……そりゃそうだよな

 

 

なにより、話が理路整然としていてわかりやすい。

 

多少のダジャレは放り込んでくるものの

 

脱線することなく

 

要点をきっちり押さえて話すので情報が入ってきやすいのだ。

 

あと、施設完成に関わった人の名前を欠かすことなく挙げていたのには驚いた。

 

あんな数の人名、僕には覚えられない。

 

 

これらを、資料を見ないで

 

(そもそも手に持っていない)

 

堂々としゃべれるなんて

 

よほど明晰な頭脳をお持ちなんだろう。

 

 

……うん

 

……そりゃそうだよな

 

そういうレベルの人じゃなければ知事は務まらないよな

 

 

 *

 

 

平井さんの話を生で聴いて

 

自分ごときが「未来の鳥取県知事」なんて

 

冗談でも名乗ってはいけないような気がしたのは確かだけど

 

でもね

 

このコピー、気に入ってるんですよ。

 

 

妥協点としては

 

「来世では鳥取県知事」とか

 

「パラレルワールドでは鳥取県知事」とか

 

「未来の鳥取県知事の遠い親戚」とか

 

もう少しグレーにした方が良いのだろうか?

 

悩ましい。

 

 

 

現・知事

 

 

 

未来の知事(予定)

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

6月4日です。