ども、カツのパン粉は細かめが好きな岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日のつづき。

 

 

 *

 

 

この達也汁で

 

叔母・多鶴子さんのネタをこすり続けている。

 

その自覚は大いにある。

 

(父・隆夫さんも同じくですが)

 

 

親族の話を食い物にするのは多少なりとも気は引ける。

 

なんだけど

 

この人たちによって僕の気持ちが動かされていることは間違いなく

 

喜怒哀楽を呼び覚ましてくれる二人には感謝している。

 

 

もしも、この日記が「ラーメン食べました」で終わるようになったら

 

岡田達也のアンテナは錆びたと思ってもらっていい。

 

 

断っておくが

 

「○○を食べた!」ということをSNSにアップしている人を非難しているわけじゃない。

 

それはそれでいい。

 

 

ただし

 

僕の場合

 

「それを食べて、その人の気持ちがどう動いたのか?」

 

に興味があるのだ。

 

 

“どう思ったのか?”

 

“どう感じたのか?”

 

この日記からそれが無くなったら

 

発信する意味は無いと思っているので

 

僕の気持ちが動かなくなったら潔く日記もやめる。

 

 

そうならないためにも

 

多鶴子さんには長生きして活躍してほしい。

 

 

 *

 

 

「あんたは私の若いころのモテ具合を知ってるでしょ?」

 

「うん、それは、まぁ、ねぇ」

 

「免許更新のときなんかーー」

 

「あぁ、あの話ね」

 

「普通は講習を受けるじゃない?」

 

「そうね」

 

 

僕はこの話を何度か聞いた。

 

だけど「それは聞いたよ」なんて言ってはイケナイ。

 

僕はこの話が大好きなのだ。

 

心が動く。

 

何度でも聴いていたい。

 

 

「でも、当時の警察署長さんが私にホの字だったから」

 

「どうだか」

 

「私は署長室に通されて、「澤さんはこちらでお待ちください」って言われて、お茶出されて、茶菓子出されて、しばらく署長さんと世間話してたら、若いおまわりさんが新しい免許書を持ってきてくれたのよ」

 

 

これが、実話なのかどうか?を突き詰める気は無い。

 

「そんなバカなことあるか」だし

 

「それが本当なら道路交通法違反じゃないのか?」だし

 

「だけど昭和だったらあり得るかもな」だし

 

白、黒、決着をつけたがる人もいるだろう。

 

 

だけど

 

僕は

 

このグレーな話を楽し気に話す多鶴子さんを見ているのがとても楽しいのだ。

 

 

「それ、ホントかよ?」

 

「ホントだって! それくらいモテたのよ!」

 

「わかった、わかった」

 

「それからなーー」

 

 

ここから先の内容は

 

残念ながら書けないことが多いので省略。


 

「ホントにすごい人生送ってるな」

 

「私も自分でそう思うわ」

 

「本にできそうだね」

 

「何人にも言われた。「たづちゃん、あなたの人生、本にしたら?」って」

 

「ちなみに本のタイトルは?」

 

「あ、それは考えてなかった」

 

「何にする?」

 

「そうだなぁ」

 

「……」

 

「『野を越え山越え』は?」

 

「わりと普通じゃない?」

 

「そうか」

 

「うん」

 

「『我が人生に一片の悔いなし』は?」

 

「……ラオウが好きなの?」

 

「なんだ、それ?」

 

「あ、知らないのか。『北斗の拳』ってマンガで、そのセリフが有名になのよ」

 

「じゃ、ダメか」

 

「ちょっとイメージが付いちゃってるかも」

 

「じゃ『地獄を見た女の人生』は?」

 

「(爆笑)」

 

「いい?」

 

「決まり!」

 

 

 *

 

 

この先

 

年齢的に考えて

 

多鶴子さんが鳥取に帰ってくることはないだろう。

 

だから僕が東京に行ったときは必ず顔を出そうと思う。

 

こんなに面白い人、埋もれさせておくわけにはいかない。

 

 

みなさまも

 

よろしければ

 

今後も伯母を応援してやってください。

 

 

 

 

 

では、また。