ども、知り合いに税理士さんがいない岡田達也です。

 

 

 

 

 

私はせっかちな男だ。

 

そして無計画(あるいは無頓着)な男でもある。

 

 

 *

 

 

会社員の方には縁の無い話かもしれないが

 

明日(16日)から確定申告の受付が始まる。

 

個人事業主にとって1年の山場と言っていいい。

 

 

これが非常に悩ましい問題だから。

 

 

もう何十年もやっているにもかかわらず、未だに慣れない。

 

何が正解かもわからずに

 

「これでいいはず」

 

「これで大丈夫だよな」

 

「これは経費で落ちるよな」

 

という不安と戦いながら

 

毎年刻々と変化していく申請方法に対応し

 

なんとか納税の義務を果たしている。

 

 

本来は明日から始まる受付だが

 

それはあくまで窓口の場合で

 

「パソコンで提出の場合、1月中旬から受付可能」

 

という記事を見つけた。

 

 

「……そうか、早くても大丈夫なのか」

 

そう思った僕は、1月下旬から確定申告に取り掛かり、2月になる前に提出した。

 

 

えらい

 

えらすぎるよ

 

小学生のとき

 

『夏の友』(夏休みの宿題です)をギリギリになるまでやらなかった男なのにずいぶん成長したもんだ

 

と、自分で自分を褒めながら。

 

 

ところがーー

 

提出してから数日後

 

とある団体から昨年の支払調書が送られてきた。

 

「……げっ、忘れてた」

 

 

生々しい話だが

 

僕の舞台のギャラは所属事務所から支払われる。

 

自分の稼ぎはほぼほぼここに集約されているのでそれだけだと思っていたが

 

今は鳥取県の団体とも仕事をしているんだった。

 

それをすっかり忘れていた。

 

 

「こ、こ、これって!」

 

「所得隠蔽になるのか?」

 

「ってことは脱税じゃね~かっ!!!」

 

「「舞台俳優・岡田達也、脱税の罪で逮捕」って記事が、ネットニュースを賑わすことになるぞっ!!!」

 

そう思った僕は、震えながら鳥取税務署に電話した。

 

(……大丈夫だ。仮に脱税しても金額が小さすぎてニュースにならんわ)


 

「す、すみません! 確定申告したあとに、さらに支払調書が来まして!」

 

「はい」

 

「隠していたわけじゃないんです! 忘れていたんです!」

 

「はい」

 

「本当です! 信じてください!」

 

「はい」

 

「これって脱税になりませんか?」

 

「大丈夫ですよ、修正申告していただければ」

 

「あ、そうなんですね」

 

「(笑)」

 

 

電話口で対応してくださったスタッフの方はとても優しく

 

今後の修正方法を説明してくれた。

 

そして修正申告を済ませ

 

一度振り込まれた還付金からいくらかお返しし

 

なんとか罪人にならずに済んだ。

 

 

 *

 

 

私はせっかちな男だ。

 

それは、まぁ、いいとしよう。

 

 

しかし

 

自分の収入が、どこから、どれくらいあるのか?

 

くらいは把握しておくべきだろう。

 

自分の収入を把握できていないなんて

 

あまりにも無計画に生きている証拠でしかない。

 

 

やはり「お小遣い帳」を始めるべきだろうか?

 

でも、三日坊主になりそうだしなぁ

 

 

……おい

 

……「お小遣い帳」って

 

おまえは小学生か?

 

 

 

 

 

では、また。