ども、ファイザーファイザーモデルナファイザーの岡田達也です。

 

 

 

 

 

”自慢話”というのは二種類あって

 

聴いてて楽しいやつと

 

聴いててつまらんやつがある。

 

 

裏打ちされた技術、

 

確かな自信、

 

そこに謙虚さを兼ね備えた自慢話というのは

 

聴いていても楽しい。

 

 

逆に

 

中身が空っぽだと

 

不快に感じる場合がある。

 

 

 *

 

 

ワクチン接種4回目の後遺症は思いのほか強敵だった。

 

 

昨日の朝

 

たまには息子の弱音を聞かせてやろうと

 

父・隆夫さん(87)に漏らした。

 

「ワクチン打ったからか夜は熱が出てね」

 

「あぁ」

 

「左腕も痛くて、寝るのに苦労したよ」

 

「そうか」

 

「うん」

 

 

隆夫さんは勝ち誇った笑みを浮かべてこう切り出した。

 

 

「お父さんはなぁーー」

 

「うん」

 

「そんなでもなかったなぁ!」

 

 

あぁ

 

そうだった

 

この人、ずっと言ってるじゃないか

 

なぜわざわざ呼び水をまく必要がある??

 

 

「あ、そう」

 

「ま、打ったところは多少痛くなったけどな!」

 

「だよね?」

 

「痛いって言っても、ちょっとだけだったけなぁ!」

 

「……」

 

「注射なんか打ったかどうかもわからんかったで!(笑)」

 

「……」

 

「看護婦さんに「チクッとしますよ」って言われたけどな!」

 

「……」

 

「チクッともせんかったで!」

 

「……」

 

「「え?もう終わりですか?」みたいな感じだったけなぁ!」

 

「……」

 

「なにも感じんかったで!(笑)」

 

 

……もしもし?

 

……隆夫よ、隆夫さんよ???

 

 

そこを自慢げに話されてもですよ

 

どう答えるのが正解かわからないですが

 

これだけは言えます

 

 

それって

 

あなたの細胞が死滅してるんじゃないですか?

 

だって

 

針が刺さったことに気付かなかったんですよね?

 

あっ、

 

もしかして細胞が死滅してるんじゃなくて

 

実はもうすでに黄泉の国に旅立たれてますか?

 

僕が見てるのはあなたは幻影でしょうか??

 

ならばあの世で大人しくしててくださいな

 

頼みますよ

 

 

「なにもねぇ」

 

「ま、それだけしんどいってことは!」

 

「……」

 

「ワクチンが効いとるってことだろうで!」

 

「……」

 

「まだ若いけなぁ!」

 

「……」

 

「お父さんはなんともなかったけなぁ!」

 

「……」

 

「お父さんには効いてないかもしれんなぁ!(笑)」

 

「……」

 

「ま、わからんけどなぁ!(笑)」

 

「……」

 

「小林さん(パチンコ屋の常連さん)は、ワクチン打ったら腕が痛くて痛くて、それでもう一回病院に行ったって言っとったけなぁ!」

 

「……」

 

「お父さんは19日、5回目の接種だけなぁ!」

 

「……」

 

「頑張って打たないけん!」

 

 

 *

 

 

僕は注射が大嫌いなので

 

ことさら痛みを感じるのかもしれないが

 

何も感じないってのはいかがなものだろうか?

 

 

それにしても

 

この自慢話

 

とてもつまらん……

 

 

 

 

 

では、また。