ども、見方が変わった岡田達也です。

 

 

 

 

 

面倒かもしれないけど、まずはこちらを読んでいただきたい。

 

我が家の近所にあるイ○ンのリカーコーナーの店員さんの妙な軽さの話。

 

 

2021年12月1日の日記。

 

 

 

馴染みの居酒屋で「大将、鶏皮残ってる?」と尋ねて

 

「ワンチャンあるかな~?」みたいなやり取りならともかく

 

今や日本を牛耳るイオ○の店員がお客さんに向かってこの言葉遣いするか?

 

わしが接客の基本を叩き込んだろか?

 

あんちゃん、味噌汁でツラ洗って出直せ

 

……と思ったのは、今からちょうど一年前のこと。

 

 

 *

 

 

昨日

 

○オンのリカーコーナーの前で足が止まった。

 

世界中のスパークリングワインが10本箱詰めされてて12,000円というセットが売られていたのだ。

 

中にはかなりお高い泡も入っており、確かにお得なセットだ。

 

飲んだことも無い泡も入ってる。

 

「これ、いいなぁ」

 

「でも、12,000円かぁ」

 

と、眺めているとーー

 

 

「いかがですか? かなりお得なセットになってますよ」

 

 

おおっ!!

 

フミヤじゃね~かっ!!

 

フミヤ、おまえ、ちゃんと敬語が使えるのかよっ!!!

 

 

「そうですね、高いやつも入ってますしね」

 

「お客さん、このセットの良さがわかりますか!?」

 

「えぇ、泡、大好きなんです」

 

「……うれしいです」

 

「え?」

 

 

フミヤはしみじみと語り始めた。

 

 

「こんなに頑張って(セットを)作ってるのに、この良さを理解してくれる人がいないんですよ」

 

「……そうなんですか」

 

「ワインには興味ある人がいるんですけど、スパークリングはそうでもなくて」

 

「はぁ」

 

「素通りされてしまいます」

 

「はぁ」

 

「鳥取ではスパークリング、受けが悪いみたいなんです」

 

「……」

 

「そこを改善したくて」

 

「……」

 

「こうやって足を止めてくださるだけでもありがたいです」

 

「これマムも入ってるし。マムって6,000円くらいしますよね?」

 

「そうなんですよ! お得でしょ?」

 

「えぇ、とっても」

 

「うれしいなぁ」

 

 

先ほどまで淋しそうな顔をしていたのに、本当に嬉しそうな顔になった彼を見て、僕はもう一言付け加えた。

 

 

「何より、イオンさんは頑張ってますよ。お酒に関してはどこよりも安いですし」

 

「ですよね!」

 

「はい、ドン・キホーテよりも、コスモスよりも、ラ・ムーよりも安いです。とても助かってます」

 

 

ちょっと褒めすぎたのかもしれない。

 

フミヤの言葉に熱がこもり始めた。

 

 

「僕はね、もっと安くできるんじゃないかと思って、上に掛け合ってるんですけどね」

 

「いや、十分ですよ」

 

「お酒を好きな方に安心して楽しんでもらいたいのに、どんどん値上げされるじゃないですか?」

 

「えぇ、貧乏人からばかり税金を巻き上げるなって話ですよ」

 

「そうですよね! 2026年の酒税法改正なんて、最悪ですよ!」

 

 

お酒を召し上がらない方には必要ない情報だけど

 

2026年からビール、発泡酒、第3のビールの税率が一律に変わる。

 

実質、第3のビールは増税となる。

 

安さを求めて工夫して開発された商品も、売れるとわかれば、あっという間に増税の対象となる。

 

これが世の常だ。

 

 

「ま、僕たちに税金を決める力はないですし」

 

「だからですよ! せめて小売価格だけでも押さえたいと思ってるんです!」

 

「うれしいですね。貧乏人の味方ですよ(笑)」

 

「お客さんみたいに、お酒が好きな方のために、何ができるんだろう?って毎日考えてます」

 

 

……フミヤ

 

おまえ、いいヤツだな……

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

追伸

 

 

何人かお問い合わせいただきましたが

 

『世襲戦隊カゾクマン』

 

DVD化されますので。

 

詳しくはプリエールプロデュースさんまで。