ども、手先の不器用さは誰にも負けない岡田達也です。
最近『G3sewing』という存在をネット記事で知った。
これが、まぁ、面白いのなんの。
年金暮らしで
(かなり貧乏だったそうです)
60代の後半からは病気のオンパレードで
(ほぼ寝たきりだったそうです)
短気で、頑固で
(おかげで仕事も家族関係も上手くいかなかったそうです)
そんな男性が
82歳で始めたミシンをきっかけに
人生が激変するーー
そんなマンガみたいな、ホントのお話。
(興味があったら是非読んでみてください)
*
我が父・隆夫さん(87)は
G3よりも少し先輩ではあるが
似たような世代と言っていいだろう。
隆夫さんの生きがいは「食」であることは間違いない。
だが、
だからと言って自分で何かを作るわけではなく
自分のお好みの材料だけで仕上げた料理長(私)の夕食を楽しみにし
それを食べながら
テレビから流れるグルメ番組や大食い番組を見る
というものだ。
これを「生きがい」と言っていいのかどうかわからないが
少なくとも、この楽しみを奪い取ったら
隆夫さんの人生は本当につまらない時間だけが残ってしまう。
フト思った。
「隆夫さんにミシンを与えてみたらどうだろう?」
「ひょっとして人生がかわるんじゃないか?」
「87歳でお洒落なトートバッグ作れるようになったらすごいぞ」
2秒考えた。
「……」
「うん、やめておこう」
新たなアイディアが浮かんだ。
「じゃ、ミシン以外の何かはどうだ?」
「何かってなんだ?」
2秒考えた。
「……」
「うん、ないな」
*
いくつになっても生きがいがあるってのは素晴らしいことだ。
隆夫さんの心配しなくてもいいから
自分が80歳になったときに
「これが生きがい」と自信を持って言える何かがあるといいなぁ。
えっ?
今ですか?
今はまだ「美味しいビールを飲むこと」しかないんですよ
大丈夫
これからです
では、また。