ども、オタクと呼んでもらえるほどの趣味がない岡田達也です。

 

 

 

 

 

ご縁があって細田隆博さん(41)という方を紹介してもらった。

 

細田さんの肩書は

 

「鳥取市教育委員会 文化財課 文化財専門員」

 

簡単に説明すると“鳥取城の管理と復元”を担っている方。

 

城郭の世界では超が付く有名人だそうで。

 

 

まぁ、この方の話が面白かった。

 

最初から最後まで面白かったのだけど

 

なんと言っても強烈だったのは

 

 

「小学校2年生のとき、鳥取城を復元するのが自分の仕事だと目覚めましてーー」

 

 

ええっ!

 

えええっっっ!!!

 

小学校2年生ですかっ???

 

 

「はい。7歳のときです」

 

 

で、今、実際にその仕事をされてるんですよね?

 

 

「そうですね」

 

 

もう、この入り口から只者ではない。

 

7歳で自分の天職に気付くのか?

 

そんなことあるのか?

 

 

たしかに僕だってその年齢のころに

 

「阪急電車の運転手になりたいなぁ」

 

なんてことをぼんやり思い描いていたけど

 

その後は流されるままに

 

その場しのぎで生き続け

 

フラフラと方針転換を繰り返し

 

(そもそも転換するほどの方針も持っていなかったけど)

 

22歳になっても自分の将来像が描けず

 

とどのつまり

 

何の興味も関心も無い演劇の世界に身を置いた男だ。

 

 

それに比べ細田さんは
 

高校時代、誰に頼まれたわけでもないのに

 

放課後、懐中電灯を持って城跡に出向き

 

一人で城石の草むしりをしていたというのだから恐れ入る。

 

 

「もちろん今の鳥取城の城石には雑草は生えていません。僕が管理していますから(笑)」

 

 

ひょ、ひょ、ひょえええぇぇぇ!!!

 

 

細田さんと僕では

 

意志の強さに天地の開きがあるといっていい。

 

 

「城マニア」「城ガール」の方には笑われそうだけど

 

僕は城に対する知識もなく「城」というのは天守閣を指すものだとばかり思っていた。

 

どうやらその解釈は織田信長の安土城以降に定着したらしく

 

そもそも「城」というのは何なのか?

 

と、そんな基礎的なことから教えてもらったのだけど

 

残念ながら時間切れで、続きはまたの機会ということになった。

 

 

 *

 

 

世の中には面白い人がいっぱいいる。

 

そんな人と出会えるだけで幸せを感じる。

 

 

もしもこの先

 

僕が城マニアに変身したら

 

それは細田さんの影響です。

 

 

 

 

 

では、また。