ども、泥棒気分の岡田達也です。

 

 

 

 

 

我が家は古い家なので

 

玄関は扉ではなく

 

アルミサッシの、両開きの、引き戸だ。

 

 

で、

 

両側の扉が重なるセンターの部分にメインの鍵があって

 

そこは表からでも内側からでも施錠・開錠できるようになっている。

 

 

さらに、

 

もう一ヶ所、内側からだけロックできる鍵がある。

 

これは、外側からは、絶対に開けられない。

 

 

 *

 

 

……どうだ?

 

……すげ~だろ?

 

たったこの数行で

 

昨日、我が家で何が起こったのか?を

 

みなさんに想像させてしまう自分の文章力が怖い。

 

 

 *

 

 

夕飯の買い物から帰宅した。

 

玄関の鍵穴にカギを差し込んだ。

 

開錠しようとカギを回した。

 

……

 

なんの手応えも無かった。

 

あぁ、鍵は開いているのか

 

 

玄関を開けようとした。

 

……

 

おや?

 

開かね~ぞ

 

 

こいつはやられた

 

内側からだけかけられる鍵を閉められてしまったようだ

 

 

1 玄関のチャイムを鳴らしてみようか?

 

いや、耳が遠い父・隆夫さん(87)は絶対に気付かないだろう

 

 

2 居間の近くに回り込んで窓越しに声をかけてみようか?

 

いや、それも近所迷惑なほどのボリュームで叫ばなければ聞こえないだろう

 

おそらく、隆夫さんが気付く前に、僕は警察に通報されてしまうに違いない

 

 

3 携帯電話を鳴らしてみるか?

 

これが一番確実だけどーー

 

 

そこで、駐車場側の窓(地上から1m50㎝ほどの高さにある)が

 

換気のために開いているのに気付いた。

 

僕はよじ登り、窓から我が家に侵入した。

 

 

「ただいま」

 

「おかえり」

 

「おとうさん、玄関が内側から鍵がかかってたよ」

 

「あ、そうか」

 

「うん」

 

「どうやって入った?」

 

「駐車場の窓をよじ登ったよ」

 

「そんな大変な思いせんでもーー」

 

「?」

 

「居間に回り込んでくれりゃ、こっちの窓は開いとったのに」

 

「……」

 

「いくらでも入れたのに(笑)」

 

 

 *

 

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいっっっっっ!!!!!

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいっっっっっ!!!!!

 

おおおおおぉぉぉぉぉいいいいいっっっっっ!!!!!

 

 

そこはまず「ごめん」があるべきじゃないのかっ?

 

それからの話じゃないのか??

 

なんで?

 

どうして??

 

居間に回り込まなかった俺が!

 

まるで残念な男みたいな言われ方せねばならんのだ!!

 

 

人間だからそりゃ間違いはあるよ!

 

こっちは責めてるわけでもないし!

 

「気をつけてね」って言いたかっただけなんですけど!!!

 

 

 *

 

 

「でもなぁ」

 

「?」

 

「窓開けとったら湿気が入ってくるけなぁ」

 

「……」

 

「ムシムシするけどなぁ」

 

「……」

 

「それでも開けとっただけどなぁ」

 

 

はいはい

 

俺がそこから入るために

 

湿気をガマンしながら

 

わざわざ窓を開けておいたと言いたいんですね??

 

 

……この、くそじじぃが

 

 

 *

 

 

“非を認める”

 

それは

 

正しい人間関係を

 

気持ち良い関係性を作る上において

 

とても大事なことだと

 

改めて思い知らされました。

 

 

 

 

 

では、また。