ども、悪夢に汗をかいた岡田達也です。
さてさて
明日から劇場入りとなります。
最後の稽古から一週間以上の日にちが空いたため
スケジュールの再調整が行われ
明日からは怒涛の時間を過ごすことになる。
場当たり(テクニカルリハーサル)
ゲネプロ(ゲネラールプローペの略。本番同様の稽古)
からの初日という
超過密スケジュールが続く予定。
オマケに1本ならまだしも2本立てなので
いただいたタイムテーブルを見てみると
「……これ、無事に生きて帰れるのだろうか?」という不安が襲ってくるけど
とにかく目の前のことをやっていくしかない。
幸い、サンシャイン劇場は自分が人生でもっとも本番をやってきた場所なので、
身体がすぐに慣れてくれることを信じて劇場入りしようと思う。
もしも、日記が更新されない日があったらごめんなさい。
たぶん、僕は元気です。
* * *
本番が近付くと、いつもおかしな夢を見る。
大抵の場合、「悪夢」と言っていい内容ばかりで
今朝、それがやってきた。
*
公演の荷物を積んだ11tトラックが
どういうわけかサンシャイン劇場ではなく
鳥取の我が家に横付けされた。
「……えっ? なんでウチに来たの?」
目を丸くして立ち尽くしている僕に
運転手さんが「早く荷物を降ろしてください!」と声をかけてきた。
僕は慌てて荷台に飛び乗った。
しかし、そこに積んであったのは舞台セットや照明器具ではなく、
むかしむかし
キャラメルボックスとJR東日本さんで企画・上演したミステリーツアー『やまびこ65号、応答せよ!』の稽古で使用した、木製の椅子が300脚ほど置いてあっただけだった。
「……えっ? イス???」
「そうですよっ! 早く降ろしてください!」
「これ、舞台と関係あるんですか?」
「それは知りませんよ!」
「……」
「とにかく『かがみの孤城』と『ぼくのメジャースプーン』って舞台で使うって聞きましたけど!」
「いや、何かの間違いだと思います」
「そう言われましてもねぇ」
「そもそも、ここは劇場ではなく、僕の家ですし」
「そう言われましてもねぇ」
「とにかく間違いなんで、サンシャイン劇場に運んでください」
「そう言われましてもねぇ」
「お願いします!」
「……わかりました。じゃ、あなたは荷台に乗って、椅子が倒れないように押さえててください」
「えっ?」
「で、東京に向かいましょう」
僕は、トラックの荷台で、
何がなんだかわからないまま、
椅子を押さえながら、
東京に向かうことになった。
*
……どうだ?
いかに今の自分が不安に襲われているかがわかるような夢だ。
確実に初日が近付いてきている。
でも、もう、いい。
もう、たくさんだ。
頼むから、これ以上おかしな夢は出てこないでほしい。
今夜は良い夢を見たい。
では、また。