ども、昭和生まれの岡田達也です。
数日前
『かがみの孤城』と『ぼくのメジャースプーン』の脚本データが送られてきた。
ひと昔
いや、ふた昔前ならば、
新しい台本というのは手渡し、あるいは郵送してもらうしか受け取る手段がなかった。
便利な世の中になったと思う。
で。
今どきの若い俳優さんの中には、スマホやタブレットで台本を読める人がいるけど
僕はどうしてもそのやり方に慣れることができない。
“印刷しなければ文字が読めない”
“読み物は紙に限る”
バリバリの昭和男である。
*
さて
今から書くことはすべて事実だ。
プリンターに用紙をセットしようと思ったらA4の紙が無かった。
急いで買いに走った。
帰宅し印刷を始めたら
冒頭からやけに文字が薄かったので
「こりゃ、怪しいなぁ」と思っていたら
案の定、10ページを過ぎたころにインク切れとなった。
急いでインクを買いに走った。
汗だくで帰宅し、カートリッジを交換し、再び印刷を始めたら
20ページを過ぎたころ、突然、プリンターが用紙を巻き上げなくなった。
何が気に入らないのか、ストライキを起こしたらしい。
パソコンでトラブル対応のページを見ながら何度かチャレンジしたけど
どうにもこうにもロールアップしてくれない。
もしかすると自分の掌から“悪の電磁波”が出たのかもしれないと
プリンターの復活は諦め
USBメモリーにデータをコピーして近所のファミリーマートに走った。
「コピー機、故障中」と張り紙がしてあった。
その近くに『カメラのキタムラ』があるのを思い出した。
「あそこなら印刷できるだろう。なんてったって印刷のプロなんだから」
そう考えてお店に駆け込んだ。
「申し訳ございません。当店では写真のプリントのみで、データの印刷はやっていないんですよ」
と、頭を下げられた。
*
その後、セブンイレブンまで走っていき、ようやく印刷することができた。
用紙を買い
インクを買い
それでも印刷できず
お店でそこそこのコピー代を支払い
ようやく台本が手に入った。
紙を望んだだけで
こんなにお金と時間を費やす結果となってしまった。
やはり令和スタイルにモデルチェンジする必要があるのだろうか?
なやましい。
では、また。