ども、ジャワカレーのスパイシーブレンドを愛用している岡田達也です。

 

 

 

 

 

カレー(市販のルー)というのは奥が深い。

 

というか、懐が深い。

 

 

箱の裏に書かれたレシピで作ればいいものを

 

どういうわけか“我が家流”にアレンジしたくなるのがカレーという食べ物で

 

自分なりのこだわりを持って作る人が多い。

 

 

かく言う僕自身も

 

いつも自分勝手なアレンジをして作るので

 

もう何十年とレシピ通りに作ったことがない。

 

 

さらに質が悪いのが

 

ある程度の年齢になってから料理を作るようになった男性らしい。

 

この人種の多くがカレーを作ると

 

やたらめったら材料に金をかける傾向があるそうで

 

台所を預かる人間からすると

 

「伊勢海老とかアワビとかで出汁取ってんじゃね~よ!」

 

「松坂牛をカレーに入れてどうすんだよ!」

 

「いいんだよ! 淡路島の玉ねぎを使わなくても!」

 

「何を作ろうとしてんだよ!」

 

「ええかげんにせ~よ!」

 

と、罵詈雑言を浴びせたくなるらしい。

 

 

でも、

 

どんな食材を入れようが

 

どんな調味料を足そうが

 

どれだけ金をかけようが

 

市販のカレールーさえ放り込めばなんとかなる。

 

 

カレーってやつは懐が深い。

 

 

 *

 

 

お気に入りのユーチューブ動画に『リュウジのバズレシピ』という番組がある。

 

リュウジくんという料理研究家が

 

基本、酔っぱらった状態で料理を作るところに大いなるシンパシーを感じて毎回視聴している。

 

(……ただのキッチンドランカーだよな)

 

 

「無限カレー」という回を見て驚いた。

 

リンゴを丸ごと1個分入れろという。

 

半分はすりおろした状態で入れるのだけど

 

(これは理解できる)

 

半分は小さめの角切りで投入しろという。

 

僕の頭では想像がつかない。

 

 

「こいつは挑戦しなくては!」

 

僕のカレー魂に火が付いた。

 

 

幸い父・隆夫さん(86)もカレーは大好きなので

 

多少失敗しようが、ブレようが、何の問題もない。

 

 

昨日の夜、チャレンジしてみた。

 

 

 *

 

 

普通盛り(ライス250g前後)の1杯目を食べ終えた隆夫さんが言った。

 

「まだ、あるかえ?」

 

「あるよ」

 

「おかわりするわ。グフェフェフェフェ」

 

 

隆夫さんは自分で台所に向かい

 

2杯目のカレー(目測でライス150g前後)をおかわりしてきた。

 

 

……すげ~な、86歳

 

……ひょっとしてあんたは食べ盛りの高校生か?

 

……いや、食べ盛りの老人だな

 

 

2杯目を食べ終えた隆夫さんが言った。

 

「明日もこれがええな」

 

「言われなくてもそうするよ」

 

「そうか」

 

「毎回、多めに作って、二日続けて出してるよね?」

 

「だけぇ、鍋の中にまだルーがたくさんあったんだな」

 

「うん」

 

「ま、これくらいにしておこうかな」

 

 

……このじじぃ、まさかの3杯目を食べるつもりだったんだろうか???

 

 

どうやら、このカレーは無事に仕上がったようだ。

 

 

 *

 

 

ご参考までに。
 

 

興味があればチャレンジしてみてください。

 

 

 

 

 

では、また。