ども、雪にまみれている岡田達也です。
昨日の夕方から鳥取に雪が降り始めた。
今日にかけて15センチほどの積雪になるらしい。
当然のことだが、まぁまぁ寒い。
以前にも書いたが
寒さをしのぐ方法は、人それぞれ、自分に合ったやり方を探せばいいと思う。
「ホッカイロを体中に貼る」
「文明の利器(暖房器具)の力を借りる」
「熱燗を飲む」
「無理やりネコを抱っこする」
「井上尚弥選手とスパーリングする」
どれも良い方法だとは思うが
いずれにせよ、それができる条件を満たしてなければ難しい。
とすれば
手っ取り早いのは「厚着をする」とか「ヒートテック的なものを着る」ことだと思う。
それは全世界共通だと認識しているのだが
我が父・隆夫さん(86)には通用しない。
*
「お父さんーー」
「なんだ?」
「お願いだから、そのドライメッシュの肌着は着ないでくれ」
「あぁ」
「それを着て「今日も寒いなぁ」って言われても困るんだ」
「あぁ」
「あのさ、せめて長袖の肌着を着てくれないか?」
「(嫌そうに)長袖なぁ~」
「何?」
「今までずっと半袖で生きてきたけなぁ」
「……」
「なんかなぁ」
「……」
「好かんだが」
「あのさーー」
「ん?」
「好き嫌いはさておき」
「なんだ?」
「寒い季節に涼しい肌着を着ておいて「寒い」って言うのは、何かおかしくないか?」
「そうかなぁ?」
「おかしいでしょ?」
「でもなぁ」
「なに?」
「今まで長袖の肌着を着たことないけなぁ」
「とりあえず買ってくるからーー」
「ええっ!!!」
「……」
「ええっ!!!」
「……」
「いらんけなぁ!!!」
「……」
「長袖はいらん!!!」
「……」
この会話が行われたのはひと月ほど前のこと。
その後
11月24日に
ファッションセンターしまむらで
半袖の、極暖と書かれた、裏起毛のTシャツを購入し、着させた。
そして3日前
17日から雪が降るらしいというニュースを聞いた僕はー-
「お父さん」
「なんだ?」
「頼む」
「?」
「頼むから長袖を試してみてくれ」
「……」
「本当に暖かいし」
「……」
「それに電気代のことも考えてみてよ。このままだともっと上がるよ」
「……あぁ、まぁ、そりゃなぁ」
「買ってくるよ」
「……まぁ、ええで」
僕は得意の『ファッションセンターしまむら』で
2枚890円の、極暖と書かれた、裏起毛の、長袖の、肌着を購入した。
肌着を父の前に置いた。
「(嫌そうに)長袖かぁ~」
「一度着てダメだったら、二度と着なくていいから」
「あぁ、まぁ、そこまで言うなら」
*
昨日の夜
「あれ(長袖)なぁー-」
「うん」
「あったかいなぁ!」
「でしょ!」
「まぁ、長袖だけなぁ、あたりまえだけどなぁ!」
「……」
「着てもええなぁ(笑)」
「……」
「悪くはないなぁ(笑)」
「……」
*
86歳にして長袖の肌着を着させることに成功しました。
これで、また一歩、前進です。
老人の頑固さを崩していくには、いろんな手段を身に付けなければなりません。
では、また。
追伸
明日です!