ども、審査員の岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日、一昨日と二日間かけて

 

U‐18シアタープロジェクトAct2

『すてきれないもの』

 

出演者オーディションが行われた。

 

 

 

 

「U18」なので、当然、みんな若い。

 

最年少受験者は、なんと12歳!

 

その年齢でも、実に堂々としたセリフをしゃべってくれるので、

 

見ていてとても気持ち良かった。

 

 

「あんなふうにしゃべろう」

 

「こんなふうに言ってみよう」

 

そんな企みは欠片もない。

 

渡された言葉を、ただひたすらに、真っ直ぐ読む。

 

すばらしい。

 

すっかり“演劇の垢”が身に付いてしまった自分には、

 

絶対に出せないであろう音だということもよく理解している。

 

 

30年間芝居をやって

 

得られたものもたくさんあるが

 

失くしてしまったものもいっぱいあるのだ。

 

 

 *

 

 

と、まぁ、こうやって書いておきながら

 

僕がキャラメルボックスのオーディションを受けたときのことを振り返ってみて

 

彼女のようにしゃべれていたかというと

 

答えは「ノー」である。

 

 

それはそれは酷いありさまだった。

 

黒歴史とかいうレベルじゃない。

 

思い出しただけで寒気がする。

 

いや、寒気では生ぬるいぞ。

 

失神して、3日間は寝込む自信がある。


 

セリフなど普通にしゃべれるない

 

そもそも大きな声も出せない

 

身体は固すぎて右にも左にも動かない


そんな男がオーディションを受けに来たのだ。

 

 

あまりにも素人臭く

 

フリートークだけが妙に世慣れていたため

 

「あれはオカマに間違いない」

 

(30年前のジェンダー事情を踏まえてお読みください)

 

という結論に達し

 

当然、不合格となった。

 

 

自分が演劇というものをまったく知らなかったから受けられたけど

 

なまじっかこの世界のことを知っていたら100%受験していなかったはずだ。

 

 

そんな自分が、まだこの世界にいる。

 

そして宮田慶子さんと一緒に受験してくれたみんなのことを、一生懸命見ている。

 

 

どうやら人生ってやつは、思わぬ方向に、しかもグニャグニャに曲がるものらしい。

 

 

 *

 

 

さてさて

 

ここからが本題。

 

 

実は、男子の受験者が直前でキャンセルしてしまったので、キャストが足りなくなりました。

 

近々、男性キャストの追加オーディションを開催することになりそうです。

 

まだ詳細は決まってませんが、わかり次第、こちらでも案内させてもらいます。

 

 

鳥取県在住の18歳以下で

 

この日記を読んでいる人たちがどれくらいいるのかわからないけど

 

多くの出会いがあるといいな、と思っております。

 

 

あなたの人生をグニャグニャに曲げるつもりはないので

 

どうぞ安心して受けに来てください。

 

あ、でも、

 

もし曲がっちゃったらごめんなさいね。

 

 

 

 

 

では、また。