ども、お祝いしながら思いだす岡田達也です。
昨日はキャラメルボックスの元劇団員、近江谷太朗先輩の誕生日。
近くにいれば、浴びるほど酒を酌み交わし、お祝いしたいところだったけど
今は距離があるし
例え近くにいたとしても、この状況ではドンチャン騒ぎするわけにもいかず
ラインでお祝いメッセージを送っただけ。
すぐに「ありがとう。お互い元気でいようね」という返信が来たのだけど……
その「お互い元気でいようね」という言葉のチョイスが、ずいぶん柔らかくて、
誤解を恐れずに言えば
近江谷さんらしくないというか、ちょっと意外な印象を受けた。
我々もいい大人になってきた証拠かもしれない。
*
この先輩、とにかく男気の塊みたいな人で
入団してからいっぱい面倒を見てもらってきたけど
今でも「あぁ、近江谷さんらしいなぁ」と思い出すのは
僕の母・秀子さんの癌が見つかったときのこと。
近江谷さんのご両親も癌で亡くなっているので、僕は話を聞いてほしかったのかもしれない。
癌が見つかって開腹手術をしたけど切り取れなかったから、これから闘病生活が始まるんですーー
そんなことを話したときだった。
近江谷さんは、力強く、真剣に、まるで何かに怒っているように、言った。
「達也、絶対に大丈夫だ!」
「俺が何とかする!」
「何でもする!」
「何でも言え!」
うわっ
こんなことが言える人、いるんだ……
近江谷さんとの付き合いも25年ほど経ったときだったから、人柄もよく知ってるつもりでいたけど
あのときは本当に驚かされた。
少なくとも、僕には言えない。
でも、先輩は本気で言える。
それは
腹の座り方なのか、
男気なのか、
優しさなのかはわからないけど
先輩が持ち合わせている量は、僕よりも圧倒的に多いーー
ということだ。
その後、実際に何かを助けてもらったりはしていないけど
その励ましの言葉はとても心強かった。
今思い出しても、笑えるし、泣ける。
*
飲み代稼ごうとしてパチンコ打って負けてしまい
仕方なく予定より少し安い酒場をハシゴする
そんなダメな先輩後輩の間柄のまま
これから先も
お互いに元気でいましょう!
では、また。