ども、真冬も水で頑張る岡田達也です。

 

 

 

 

 

「お米をお湯で研がないで」と

 

父・隆夫さんにリクエストしたのは、誰あろう僕自身だけど

 

その話を日記に書いていて思いだしたエピソードが一つ。

 

 

 *

 

 

今の時代からは想像できないかもしれないが

 

僕が小学生のときは

 

「混合栓のカラン」などというものは、上流階級の家庭でしか目にしたことは無く

 

 

一般庶民の家庭では

 

右の蛇口は青い印でお水が出る

 

左は赤い印でお湯が出る

 

というのが普通だった。

 

それを洗面台の中で適度に混ぜあわせ、希望の温度のお湯を作るってのが一般的だったと思う。

 

 

いや、まてまて……

 

ひょっとすると、それすら僕の記憶違いで

 

水しか出なかったご家庭がほとんどだったかもしれない。

 

 

ま、とにかく我が家でも

 

“蛇口をひねればお湯が出る”

 

という環境が整ったのは

 

僕が小学生の真ん中あたりだったと思う。

 

 

 *

 

 

それは真冬の朝だった。

 

 

お湯で顔を洗っていると

 

祖母・愛子さん(隆夫さんの母上です)が言った。

 

 

「たっちゃん!」

 

「なに?」

 

「また、お湯で顔を洗って!」

 

 

……ん?

 

何がダメなんだろう?

 

こんな雪が降っている恐ろしく寒い朝に冷たい水で顔を洗うなんて

 

そんな恐ろしいことできません

 

 

「お湯で顔を洗っても目が覚めないでしょ!」

 

「……」

 

「冷たい水で顔を洗うと、シャンと目が覚めるのよ!」

 

「だって!」

 

「だってじゃない!」

 

 

祖母は「だって」という言葉を嫌っていた。

 

この、誰に似たのか実に甘えた根性しか持たない孫は

 

何か言われるたびに、すぐさま「だって」という言い訳をしていたが

 

優しくて、厳しい祖母は、それを許さなかった。

 

 

「だってじゃない!」

 

「……水が冷たいんだもん」

 

「お湯で顔を洗っても起きないでしょ?」

 

「起きるよ」

 

「水で洗いなさい!」

 

 

実の父親に

 

「冷水で米を研げ」と言った僕は

 

「冷水で顔を洗え」と言われていた過去を持っている。

 

 

「でもーー」

 

「でもじゃない!」

 

 

昭和天皇と同い年のおばあちゃんは、どこまでも厳しかった。

 

 

「……」

 

「それに!」

 

「?」

 

「お湯で顔を洗うとシワシワになるわよ!」

 

「えっ?」

 

「おばあちゃんみたいになるよ!」

 

「……」

 

 

 *

 

 

それから30年後くらいーー

 

いろんな説を聞いた。

 

 

「お湯で顔を洗う方が汚れが落ちやすい」

 

「お湯で顔を洗うと皮膚にシワが入りやすい」

 

 

僕は、何が正解なのか、未だわからないけど

 

今でも、朝は、必ず冷水で顔を洗っている。

 

 

 

おばあちゃん


あなたの息子さんはお湯で米を研いでましたよ

 

もしも、おばあちゃんがそれを見たらものすごく怒るだろうなぁ、と安易に想像ができて笑ってしまいました

 

でもご安心ください

 

それはなんとかやめさせましたので

 

ただし、朝はお湯で顔を洗ってますけど

 

ま、それくらいはいいですよね?

 

 

 *

 

 

ところでーー

 

お顔のためにはお湯で洗うのが良いのか?

 

お水で洗うべきなのか?

 

ご存じの方、いらっしゃいます?

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

僕の老眼の悩みを書いたあと、後輩の小多田直樹くんが貴重な文章を見つけて送ってくれました。

 

もしも僕と同じ悩みを抱えている方の参考になればと思い貼り付けておきます。

 

 

(ここから)

 

強すぎても、弱すぎても、ご自分の使用用途によって変わってきます。例えば、手元用途して読書やスマホを見る距離は手元30cm前後となり、ピントが合う度数が+2.00だったとします。ですが、主な用途がデスクトップパソコンでの作業となると手元40cm〜50cm前後となり、少し弱めの+1.5程度のレンズ度数だとよく見えるかと思います。

外出時などに使用される老眼鏡の場合は手元30cm程度を見る機会が多くあるかと思いますので。手元30cmがよく見える度数をお選び頂くとちょうど良いのかもしれません。一方、ご自宅などでパソコンや新聞などを見る場合を主にすると、少し弱めの度数をお選び頂くとちょうどよいのかもしれません。

老眼は加齢による水晶体のピントの調整機能の衰えですから、老眼鏡の度数は誰でも進みます。進むという表現がわかりにくいのかもしれませんが、「老眼が進む=近くでピントが合う距離が遠くなる」ということです。無理して老眼鏡やリーディンググラスを使用しないでそのままでいると、今まで以上に眼を疲れさせて、かえって老眼が進む可能性の方が高いとも言われています。

 

(ここまで)