ども、永谷園よりグリコを選ぶ岡田達也です。

 

 

 

 

 

天津飯が大好きだ。

 

 

『餃子の王将』に入ったら

炒飯よりも天津飯をチョイスするようになったのは

忘れもしない僕が18歳のときだから

 

そう考えると

ずいぶん長いこと天津飯と付き合ってきた。

 

 

学生時代は

「こんな美味しいもの、自分で作れるはずがない!」

と思っていたけど

 

あれから35年

 

食品メーカーさんの素晴らしい努力のおかげで

今では「かに玉」なんて一般家庭でも簡単に作れるようになった。

 

しかも安価で。

 

 

 *

 

 

父・隆夫さん(86)も天津飯が大好きなので

我が家でもかなりの頻度で食卓に上がる。

 

もちろん本物の蟹肉なんて使わない。

 

あの、クソ親ーー

 

失礼

 

父に食わせる蟹肉などない。

(これはイジメではありません。あくまでも倹約です)

 

使用するのはカニカマだ。

 

今はカニカマの生産技術も高くなり

「……そのうち蟹を超えるのでは?」

という気にすらさせられる。

 

水産加工メーカーのみなさんの努力にも頭が下がる。

 

 

つーか

わざわざカニカマを足して作るあたりに

シェフの努力が見られる。

 

(と、自分で言わせてください)

 

 

 *

 

 

天津飯をテーブルの上に置いた。

 

隆夫さんの表情が緩んだ。

 

「グフェフェフェフェ! 今日はご馳走だなぁ!」

 

 

おいおい

 

おいおい

 

「今日は」ってなんすか?

 

「は」って?

 

そこはシェフに気を使って

「今日も」じゃないんですか?

 

 

隆夫さんは非常にわかりやすい人で

 

“自分が好きなもの”が出れば

「今日はご馳走だなぁ!」という発言となり

 

“そんなに好きではないもの”が並べば

貝のように口を閉ざし、ノーコメントとなる。

 

 

それは、まぁ、いい

 

 

この日は機嫌が良かったのか

いつもより饒舌だった。

 

三口ほど食べたあと

隆夫さんは言った。

 

「これがパチンコ屋(の食堂)にあれば、いっつも注文するのになぁ!」

 

「……」

 

まぁ、これが、

父なりの、精一杯の、

美味しさに対しての感想で、

 

作り手にとっては

大して嬉しい褒め言葉でもないけど

 

これ以上を望んでもせん無いことなので

ありがたく頂戴しておこう。

 

 

 

我が家は

親子そろって天津飯好きなのです。

 

 

  *

 

 

 

これ、すんごいコスパですよ。

 

安いとこなら90円切ってます。

 

『王将』で京ダレを頼む方なら、この味、気に入ってもらえるかと……。

 

 

 

 

 

では、また。