ども、再現力のある岡田達也です。

 

 

 

 

2~3週間ほど前だったか

 

あるテレビ番組で

『業務スーパー』が特集されていて

 

その中で

「やわらか煮豚」という商品のアレンジレシピ(ルーロー飯)が紹介されていた。

 

 

 *

 

 

 

 

 

 

 *

 

 

それを見ていた父・隆夫さん(86)が

「あれは角煮かなぁ。柔らかいんかなぁ。おいしそうだなぁ」

とガッツリ食い付いたので

 

僕はすかさず

「作ったら食べる?」

と尋ねてみた。

 

珍しく

「食べるでっ!」

と食い気味の反応が返ってきた。

 

 

こんなことは滅多にない。

 

なぜなら

“この人はいったい何を食べて戦後を過ごしてきたんだろう?”
と不思議に思えるほど好き嫌いが激しい人なので

 

(逆に言えば貧しい時代に嫌いな物も食べて過ごしたから、今、好き嫌いが強く出ているのかもしれないけど)

 

台所を預かる身としては

“どうにかしてこの殿様が食べられるメニューが一品でも増やせないものか?”と

日々、研究に追われているので

 

このチャンスを逃すわけにはいかない

 

そう考えた。

 

 

 *

 

 

幸い、我が家から歩いて行ける距離に業務スーパーがあるので

早速買い出しに出かけた。

 

 

……我ながらエライと思う

 

 

わかってる

わかってる

 

そんなこと自分で言うと安くなるのは百も承知だが

 

テレビで見た食べ物を再現するために

(しかも自分が食べたい物じゃないぞ)

 

わざわざ普段は使わない業務スーパーまで買い物に来ている自分を

少しくらい褒めたって罰は当たるまい。

 

……当たらないと言ってくれ

 

ここで

母・秀子さんなら

自分のことを「エライ」なんてこれっぽちも思うことなく

当然のように行動しただろう。

 

残念ながら

親子でも“人間の器の違い”はあるのだ。

 

 

 *

 

 

昨夜

 

熱々のごはんの上に

 

湯煎した煮豚を

細かく刻んだものをのせ

 

さらに

白髪ねぎをのせ

 

さらに

朝から仕込んでおいた半熟の味玉を添えて

 

そこに

煮汁をかけ

 

こうして

「たつや流ルーロー飯」は完成した。

 

(実質、ネギを刻んだのと、味玉を作ったくらいしか調理してないな……)

 

 

うん

見栄えは悪くないぞ

 

問題は

殿様のお口に合うかどうか、だ。

 

 

僕はドキドキしながら食卓に並べた。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

追伸

 

本日13時からです!

ギリギリまで予約可能です!

一緒にお祝いしてくれる方のご参加をお待ちしています!