ども、折れそうな心を自力で支える岡田達也です。

 

 

 

 

 

例えば

 

ピアノやギターが上手くなりたかったら

 

繰り返し演奏するしかないんだろうし

 

 

例えば

 

野球選手がヒットを数多く打ちたいと思うなら

 

トスバッティングやティーバッティングを繰り返すしかないんだろうと思う。

 

 

世の中のありとあらゆる技術は

 

練習することで身に付いたり

 

獲得することができると言われている。

 

 

とはいえ、だ

 

 

例えば

 

多くの役者は本番前にセリフを繰り返し口にしているけど

 

だからと言って飛躍的に芝居が良くなるということは決してない。

 

(少なくとも僕の場合は、です)

 

 

確かにその練習は

 

お客さんの前で演技してるのと同じ音量だったり感情量ではなく

 

ひたすらにセリフを返すだけではあるんだけど。

 

 

それでも欲張りな僕は

 

セリフを口にするたび

 

「俺、またまた上手くなっちまった!」

 

「やべー、このままいくとあと数年で“演劇界の神様”みたいな扱いになるんじゃね?」

 

と思いたいのだが

 

まったくその兆しは見えないし

 

 

なんなら

 

練習するたび

 

「なんか違うなぁ」とか

 

「表現したいのはこういうニュアンスじゃないんだけどなぁ」とか

 

「何回練習しても言いにくいセリフがあるんですけど」など

 

向上どころか後退すら感じてしまう残念な毎日だ。

 

 

だけど

 

だからっと言ってセリフの練習を放棄できるかと言えばそれは無理な相談で

 

凡人の僕には

 

やっぱり繰り返し口にするしか前に進む道はなく

 

「なんでこんなに練習してるのに上手くならないのだろう?」

 

という疑問とひたすら戦いながら

 

マスクの中でセリフをしゃべっている。

 

(もちろん練習内容の方法論のこともあるけど、ここではひとまず置いといて)

 

 

 *

 

 

ひょっとしたら

 

楽器の演奏が上手くなりたいと思っている人も

 

「たくさんヒットを打ちたい!」と思っているプロ野球選手も

 

僕と同じように

 

「毎日練習してるのに、なんで上手くいかないんだろう?」

 

と、感じてる人がたくさんいるのかもしれない。

 

いや、きっとそうなんだろう。

 

 

でも。

 

そんな葛藤があったとしても

 

続けていくためには

 

「上手くなってる実感が伴っていなくても繰り返す」のは

 

とても大切なことなんじゃないかと思っている。

 

 

残念なことに

 

科学的な根拠は何もないんだけど……

 

 

 *

 

 

ひょっとすると

 

毎日の料理とかでも同じことが言えるのかも。

 

 

さてさて

 

今日もセリフを返してきます。

 

 

 

 

 

では、また。