ども、人生で一度だけ代役をやった経験がある岡田達也です。

 

 

 

 

 

『hedge 1-2-3』

 

稽古も残すとこあと2日となった。

 

 

 

 

今週

 

井上裕朗さんが降板することになり

 

代役として加藤虎之介さんの出演が決まった。

 

 

当初の予定では

 

通し稽古を連続してやっている時期だったはずだけど

 

まずは虎之介さんがセリフや段取りを覚えられるように予定を変更し

 

全力でのバックアップ稽古が始まった。

 

 

そして

 

昨日、今日、明日が通し稽古。

 

 

舞台裏の出来事なんてお客さんにとっては関係ない話だし、それにわざわざお聞かせするものでもない、

 

というのは重々承知しているけど

 

それでも書いておきたい。

 

 

何か思わぬアクシデントがあったとき

 

人は頑張るんだなぁ、と思ったことを。

 

 

もちろん

 

この時期に引き受けてくれた虎之介さんが一番大変なのは間違いなくて

 

それでも

 

「僕は大変です」なんて素振りは一つも見せないで

 

飄々と、セリフを覚え、段取りを覚え、通し稽古まで漕ぎつけた。

 

 

それから

 

周りの役者たちも「困ったことがあったらいつでも助けるぜ!」みたいな

 

前へ前へという姿勢ではなく

 

自分がやれることをやりながら

 

自然と虎之介さんのフォローに入っている感じが見え隠れして

 

 

昨日、通し稽古をやりながら

 

「あぁ、人って頑張る生き物なんだなぁ。オマケにみんな優しいなぁ」

 

なんてことに改めて気付き

 

ちょっと感動したのだ。

 

(かく言う僕自身は虎之介さんとの絡みが少ないので何のお役にも立ててないのだが……)

 

 

 

「頑張ってます」のアピールが必要なときだってあるだろうけど

 

本当に大事なのは

 

“頑張ってる事実そのもの”であって

 

そうやって戦ってる人は

 

きっと誰かから見てもらえてる気もするし

 

そうすれば自然と周囲から応援されるのかもしれない

 

……なんて思ったのです。

 

 

 * * *

 

 

今日

 

7月3日は

 

父・隆夫さん(86)の第1回ワクチン接種日。

 

 

確認のメールを送ったところ返信があった。

 

「痛いかもしれません、熱が出るかもしれません、腕が上がらなくなるかもしれないと聞いてます。でも、頑張ります。結果はまた報告します」

 

 

あまりの“頑張ってるアピールの強さ”に

 

応援するのをやめようかと思ったが

 

それではあまりにも冷たすぎるので

 

無事に接種が終わることを祈っていようと思う。

 

 

 

 

 

では、また。