ども、腹黒対決を制したい岡田達也です。
お客さんには直接関係ない部分ではあるんだけど
今回のお芝に出演するにあたって
個人的にとても楽しみにしていたことがあってーー
それは
浅野雅博さん(文学座)と共演できる、ということ。
*
浅野さんと知り合ってからずいぶん経つ。
初めて会ったのがいつだったのか?
場所がどこだったのか?
まったく思い出せないくらい昔に出会い
お互いの芝居を観たり
ときには浅野さんの家まで押しかけて
バーベキューをご馳走になったりもした。
それから
『俺たちは志士じゃない』というお芝居の再演で僕が演じた役を
再々演では浅野さんが演じている。
そんな近しいところにいたけど
同じ舞台の上に立ったことは無かった。
それが、叶う。
これは、嬉しい。
役者を長く続けていると
ごくたまにある楽しみの一つだったりする。
それは、何も、
仲が良いからという意味ではなくて
単に僕が浅野さんの芝居が好きなのだ。
文学座の舞台を観たときも
『俺たちは志士じゃない』を観たときも
いつも「上手いなぁ」と感心させられっぱなしで
もう少し噛み砕いて言うなら
芝居が柔らかくていいなぁと思わされる。
その柔らかさが
呼吸なのか、感性なのか、セリフ回しなのか
どこから来るのかわからないけど
いつだって力が入って演じてしまう僕には
絶対に真似できない部分で
うらやましいなぁと常に思っていた。
*
日曜日までパルコ劇場で本番をやっていた浅野さんが
昨日から本格的に稽古に合流した。
たった一日の稽古だけど
日常会話ではなく
初めてセリフを交わしてみて
僕が抱いていた印象は間違いじゃなかったことを確信した。
その技術を盗むのは
絶対絶対不可能なんだけど
間違いなく勉強にはなる。
まだ稽古してないけど
2人だけのシーンなんてのもあるので
そこも楽しみにしている。
2人の、唯一の共通項は
人から「腹黒」と言われているところです。
では、また。