ども、遠く遠くの岡田達也です。

 

 

 

 

 

昔、キャラメルボックスで

 

『また逢おうと竜馬は言った』

 

というお芝居の再演をやったときのこと。

 

 

演出の成井さんが

 

芝居が終わった後

 

主演していた今井義博くんを見て

 

「今井が(開演前より)縮んでるんじゃないか?」

 

と言い出したことがある。

 

 

確かに今井くんが演じていた役は

 

出番も、セリフも、運動量も多いもので

 

スーツがビチョビチョになるほどの汗をかいて演じていたけど

 

“本当に2時間で身長が縮むなんてことがあるのだろうか?”

 

と周りが騒ぎ出し

 

あるステージのときに確認作業が行われた。

 

僕はその場にいなかったので

 

詳しい数値は覚えてないが

 

驚くことにかなり縮んでいたらしい。

 

その数値は㎜単位ではなく、㎝だったと記憶している。

 

 

 * *

 

 

昨日

 

稽古で本読みをしながらハッとした。

 

 

老眼が進み始めている僕は

 

眼から台本までの距離をある程度取らないと

 

焦点が合わせにくいのだけど

 

 

その距離が

 

昼と

 

夕方では

 

悲しいかな

 

違うことに気付いた!

 

気付いてしまった!

 

 

夕方の方が

 

台本を遠くに置かなければ

 

焦点が合わないのだ!

 

 

ってことは

 

長時間台本に向かっていると

 

そのぶん

 

僕の老眼は

 

確実に進んでいるということではないか!

 

 

今井くんの身長が縮んだように

 

僕も大切な何かが削られている……

 

 

あぁ

 

人間の身体ってなんて正直なんだろう

 

そんなことを考えながら帰宅し

 

「仕方ない、夜はメガネの力を借りて台本を読もう」

 

と思ったらーー

 

 

 

かけようとした瞬間

 

メガネが折れてしまった。

 

 

こ、

 

これは、

 

メガネが疲労骨折してしまったってことか……

 

 

 

人も

 

物も

 

大切に扱わなければ

 

長持ちしないんだ

 

と、気付かされた夜だった。

 

 

さぁ、今日は稽古前にメガネを探しに行こう。

 

 

 

 

 

では、また。