ども、白米だけではたくさん食べる自信が無い岡田達也です。

 

 

 

 

 

父・隆夫さん(85)が

 

一昨日の夜、こう宣言した。

 

「明日と明後日は、(パチンコ屋に)行かんけな!」

 

 

うん……

 

そんなに力強く言わなくても、自由に過ごしてくれればいいよ

 

パチンコに行こうが行くまいが、貴方の人生なんだから……

 

 

「家でジッとしとるけな!」

 

うん……

 

だから、どう過ごしてくれてもいいよ

 

できれば散歩くらいしたほうが健康的な気はするけどね……

 

 

「週末(のパチンコ)に向けて、英気を養わないけんけなぁ!」

 

英気を養う?

 

パチンコ打つのに英気が必要なんだろうか?

 

あれ?

 

「英気を養う」ってどんな意味だっけ?

 

なんとなくわかってるような気がして使ってるけど

 

本当に自分は正しく理解しているんだろうか?

 

 

意味を調べてみた。

 

 

 * *

 

 

「英気」は、生き生きと働こうとする気力、元気、やる気のこと。

 

そして、優れた気性や才気のことも指します。 

 

つまり、「英気を養う」とは、いきいきと働こうとする気力を蓄えること、元気をつけること、精神

や頭脳など心身のコンディションを整えることを意味しています。

 

 

 * *

 

 

なるほど

 

“いきいきと働こうとする気力を蓄えること”ね

 

ま、年金暮らしの隆夫さんにとっては

 

パチンコ屋が職場と言っても間違いじゃないもんな……

 

 

 *

 

 

そして昨日。

 

 

僕がバイト先から帰宅すると

 

隆夫さんは、縁側で、気持ちよさそうに眠っていた。

 

その姿は、まるで小さめのトドだ。

 

フト“どこかの水族館がこの生物を買い取ってはくれないだろうか?”

 

という考えも浮かんだが

 

“魚が食べられないトドなど飼育してもらえないだろう”と思い、すぐに諦めた。

 

 

とーー

 

トドが、

 

いや、隆夫さんが目を覚まし

 

僕に声をかけてきた。

 

 

「おかえり」

 

「ただいま」

 

「あのなぁ」

 

「なに?」

 

「卵が切れとったで」

 

「あっ!」

 

 

そうだった

 

前日に卵を使い切ってしまい、買うのをすっかり忘れていた。

 

 

「今日の昼間になぁ」

 

「うん」

 

「卵かけご飯を食べようと思ってなぁ」

 

「うん」

 

「米を1合炊いてなぁ」

 

「うん」

 

「冷蔵庫見たら卵が無くてなぁ」

 

「うわっ、ごめんね!」

 

「いや、ええだ、ええだ」

 

「どうしたの?」

 

「そのまま1合食べた」

 

 

……白米だけで1合って

 

この85歳、大丈夫かよ?

 

食いすぎだろ?

 

 

「でなぁ」

 

「なに?」

 

「今日、卵、買っといてくれるか?」

 

「わかった」

 

「明日の昼は卵かけご飯食べるけぇ」

 

「うん」

 

「週末に向けて、英気を養わないけんけな!」

 

「……」

 

「卵かけご飯は元気が出るけなぁ!」

 

「……」

 

「卵、頼むな!」

 

「……」

 

 

 * *

 

 

もしも

 

もしも、週末に向けて「英気を養いたい」と思っている方がいらっしゃれば

 

 

縁側でトドのように眠り

 

昼間、1合の量の卵かけご飯を食べ

 

夜、梅沢富美男さんの俳句がシュレッダーにかけられるところを見て笑う

 

……という生活を試してみると良いかもしれません。

 

かなりコンデションが整う可能性があります。

 

ただし

 

念を押しておきますが

 

これは、あくまでも、私の父の英気の養い方です。

 

私の意見ではありません。

 

 

 

さておきーー

 

みなさんも英気を養って元気でがんばってくださいませ

 

僕も父を手本にして(?)がんばって生きていきます

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

 

5月9日、オンラインツアーやります。

 

 

 

 

4月29日、大森美紀子先輩のお誕生日祝いします。