ども、最近お気に入りの歯ブラシを見つけた岡田達也です。

 

 

 

 

 

私は

 

生き方も緩いが

 

口元も緩い。

 

 

昨日、そんな話を書いた。

 

歯磨きをすれば

 

必ず

 

泡立った歯磨き粉を、床や服にこぼしてしまう53歳だと白状した。

 

書かなければバレないのに……。

 

 

さておき。

 

そんなダメな私のためにたくさんの方からアドバイスを頂戴した。

 

メッセージをくださったみなさま、ありがとうございます。

 

 

 *

 

 

「歯磨き粉は少量で良い」

 

これは実践している。

 

若いころは“たっぷりの歯磨き粉で磨いたほうがキレイになりそう”と思って

 

歯ブラシの面積の半分以上を覆い尽くす歯磨き粉を使用していたけど

 

 

あるとき、歯医者さんから「少量で十分」と言われたし

 

 

それにーー

 

後輩の女優・前田綾がこんなことを言っていたのが

 

その後の僕の人生に非常に大きな影響を与えてくれた。

 

 

 *

 

 

綾ちゃんはキャラメルボックスの衣装部でもあり

 

本番のある日は、出演者全員の衣装や、インナーや、靴下を洗濯しアイロンがけをする。

 

その辺のクリーニング店に負けない量を扱い、猛スピードで仕事をこなす。

 

 

つまり、

 

洗濯のセミプロだ。

 

 

ずいぶん昔の話なので何の公演だったか覚えてないけど

 

新神戸オリエンタル劇場でのこと。

 

後輩の男優が

(これまた誰だったのか忘れてしまった)

 

劇場の洗濯機で私物を洗濯しようとしていたときに、その一言は出た。

 

 

綾ちゃんに「洗濯機を借ります」と断りを入れ

 

洗濯物を突っ込み

 

それからそいつは、大量の洗剤を投入しようとした。

 

と、

 

それを見ていた綾ちゃんがピシャリと言った。

 

「洗剤は少量でいい!」

 

 

……空気が止まった。

 

 

「あのね、キャップの横に線が引いてあるでしょ? それが規定の量なの。それで十分なの。あんたさぁ、大量の洗剤で洗えばキレイになると思ってるでしょ? バカなんじゃないの? 今は科学の力で洗濯してるんだからね」

 

 

その後輩は「すみません!」と謝っていた。

 

そして

 

なんだかわからないけど

 

隣にいた僕も「すみません」と心の中で謝っていた。

 

 

あれから僕は

 

“「規定の量」を超えても何の効果も得られない”

 

と、強く心に刻んで生きている。

 

 

 *

 

 

歯磨き粉も

 

洗剤も

 

もっと言えば

 

料理しているときの調味料も

 

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なのだ。

 

 

これからも

 

少量の歯磨き粉で

 

しっかり口を閉じて

 

それでも溢れ出る泡と戦いながら

 

歯磨きをしていこうと思う。

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

7月 次回出演作です。

 

 

 

5月9日、オンラインツアーです。

 

 

 

4月29日、大森美紀子先輩のお誕生日祝いします。