ども、東京ラストの岡田達也です。

 


 

 

昼間サンシャイン劇場で『星の飛行士』を上演して

夕方からは下北沢の本多劇場に向かった。

 

『東京原子核クラブ』というお芝居を観るために。

 

 

『東京原子核クラブ』

 

小劇場が好きな方には説明不要だろうけど

一応、書き記しておくと

24年前に東京国際フォーラムのこけら落としとして初演が上演された。

 

そのときから多くの人に「傑作!」と呼ばれ

その後、何度も再演されてきた作品。

 

昨日のステージを観ていてもその骨太な作りと、ストーリーの普遍性は色褪せることはなく

「これは可能な限り上演し続けてほしい作品だなぁ」と思える芝居だった。

 

実際、今でも「マキノノゾミの代表作といえば『東京原子核クラブ』」という人も数多くいる。

 

作・演出のマキノノゾミさんと

 

 

 *

 

 

『星の飛行士』と

『東京原子核クラブ』


昼間は演者、夜は観客という真逆の立場だったから

 

昼間はそれでも

「少しでも楽しんでもらえるように頑張らなければ」

という中で芝居をし

 

夜は

「わ~、楽しみ!」

という、本当にお気楽な状況で芝居を観た。

 

 

全くスタイルが違うお芝居だし

共通項らしきものなんてないと思っていたけど

 

奇しくも

『東京原子核クラブ』の劇中の芝居の中で

「芝居は芝居でしかないんだよ! それ以上であっちゃダメなんだ!」

(正確には違うかもしれません。とにかくこのようなニュアンスです)

というようなセリフがあって

 

「あぁ、そうだよな、そうなんだよな」

と、1人客席で大きくうなずいていた。

 

とっても大きく括ってしまうと

芝居なんて“そういう存在”でしかなくて

 

誰かにとってはとても面白くても

誰かにとっては死ぬほどつまらなくて

 

誰かにとっては「こうでなくちゃ!」と膝を打つ作品も

誰かにとっては「時間を返せよ!」と文句を言いたくなるような

 

それくらい曖昧で

正解なんてなくて

完全に個人の嗜好でしかない世界だ。

 

 

だけど

やっぱり

好みがあるにせよ

心が動かせる力を秘めているのってすごいなぁ

って思う。

 

それは人によって

文学だったり

映画だったり

音楽だったり

スポーツだったり

食べることだったり

 

まぁ、それはなんでもいいんだけど

 

そこに芝居が加えてもらえたら

どれほど幸せだろう

 

少なくとも30年近くの時間をそこに捧げた身としては

そう思わずにいられない。

 

 

 * *

 

本日、1月17日

 

『星の飛行士』

東京公演千穐楽

 

『東京原子核クラブ』

大千穐楽

 

 

恐らくですが……

 

どちらも当日券の販売はなく

配信のみかと思います。

 

あやふやな情報でごめんなさい。

 

詳しくはそれぞれにお問い合わせください。

 

もしも興味があれば。

 

 

 

 

 

『スキップ』で僕の嫁さんだった

霧矢大夢さん

 

『鍵泥棒のメソッド』で僕の子分だった

久保田秀敏くん

 

2人とも本当に素敵だった。

 

面会したかったなぁ。

 

残念。

 

 

 

 

 

では、また。