ども、サンシャイン劇場に帰った岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日

楽しみにしていた舞台の初日に駆け付けることができた。

 

 

 

 

 * *

 

 

劇団が休団する前

僕は成井さんに何度か言ったことがある。

 

「短い作品を書いてみませんか?」と。

 

キャラメルボックスでは『ハーフタイムシアター』という

1時間のお芝居を何度も上演していたけど

 

例えば

90分だったり

30分だったり

 

そういうのもあっていいんじゃないか?

成井さんには合うんじゃないか?

と勝手に思っていた。

 

それを言うたび

決まって成井さんは

「君は短いのが好きだからそう言うんだよ(笑)」

と笑って流していたけど……

 

 

けどけど

 

昨日の芝居を観ていたら

 

ほらほら

 

やっぱり

 

面白いじゃないか!

 

と客席で思ってしまった。

 

 

昨日の芝居は短編のオムニバスになっていて

(たぶん1本15分前後だと思います)

 

それぞれが関連性を持って連作に仕上げてあり

(短編小説なんかではよくありますよね)

 

一作ずつに与えられた時間はそんなに長くないから

ダレることも弛むこともなく

 

それに

役者たちがテンポよくしゃべり倒すし

みんながエンターテイナーとして舞台に立っているので

とにかく物語が小気味よく転がっていく。

 

それが観ていてとても気持ちが良かった。

(僕がせっかちな人間だから気持ちいいという可能性も大いにありますけど)

 

早い話が

キャラメルボックスの凝縮バージョンみたいな感じだ。

(言い過ぎだろうか? ま、あくまでも個人の意見ということで)

 

 

芝居だけでなくパフォーマンスも少しだけあったのだけど

みんなとても素敵だったので

 

そりゃ『plat d'梅棒』を観たくなるわ

 

こりゃ上手い仕掛けだわ

 

……と思った。

 

 

 * * *

 

 

それとーー

 

 

芝居の魅力の一つに

「非日常に連れて行ってくれる」

という部分があると思っている。

 

今は感染対策がしっかりしていればしっかりしているほど

どうしても現実(日常)を突きつけられてしまうし

そこから目をそらすこともできないし

 

オマケに

終演後、楽屋にも顔を出せなかったので

(今はほとんどの公演で面会禁止になっています。たとえ関係者でも)

成井さんにも挨拶できない

役者たちにも「おつかれさまでした」も言うことができないという

観終わった瞬間に「今はこういう世の中だから仕方ないよね」と

思いっきり現実に引き戻されたけど

 

少なくとも

芝居を観ている間は

何も考えないで物語にゆだねることができて

とても栄養補給になった。

 

それが嬉しかった。

 

 

やっぱり僕は

今「絶対に芝居を観て!」とは言えない。

 

たくさんの人に観てほしいけど

それが心の負担になるようなら

それは僕の好きな芝居じゃないから。

 

でも

ルールを守って

感染対策をして

お芝居を楽しむだけなら

何も咎められることはないとも思う。

 

もしも

もしも

興味があれば是非。

 

とても面白いです。

 

 

余談ですが……

 

途中で

「わっ! マツコデラックスが踊ってる!」

と思ったら筒井俊作でした。

 

 

 

 

 

では、また。