ども、窮地を脱した岡田達也です。

 

 

 

 

一昨日の夜

 

「パキッ」という音と共に

スマホの背中がパックリと開いた。

 

 

開いた直後の様子

 

 

その盛り上がり方は尋常ではなく

「爆発3秒前」といった感じだった。

(あくまでも素人判断です)

 

実は、ひとつ前に使っていたスマホもまったく同じ症状が出て

慌ててこいつに買い替えた経験があるので原因はわかっていた。

 

バッテリーの膨張である。

 

こうなると

バッテリー交換か

機種変更するか

思い切ってスマホの生活をやめ個人マネージャーを雇うか

その3択を迫られる。

 

今使っているスマホは

中古で買って2年半ほど使用しているので

普通に考えれば買い替え時と判断して良い。

 

だけど愛機(Huawei Mate10Pro)は

基本スペックも悪くないし

 

カメラもLeicaを搭載しているし

(ほとんど写真を撮らないので宝の持ち腐れではあるけど)

 

画面サイズも僕好みの6インチと

 

ノーストレスで使用できているのでもう少しお付き合いしたい。

 

 

個人マネージャーを雇って僕がスマホを持たないというのも十分にありだが

それは

僕が油田を見つけるか、宝くじに当たったら考えようと思う。

 

 

僕はネットで調べて、即日バッテリー交換してくれるお店を探して出かけた。

 

 

 *

 

 

可愛らしい店員のKさんが、膨らんだスマホを見て言った。

 

「これは……、かなりきてますね」

 

「はい、僕も驚きました」

 

「まるでハマグリですね」

 

「(……上手いこと言うな)。昨夜、いきなり開いたんです。このハマグリ」

 

「スマホケースはお使いですか?」

 

「はい」

 

「とすれば、ずいぶん前から膨らみ始めていたけど、ケースが押さえの役割になってしまって気付かなかったんだと思われます」

 

「あっ! なるほど!」

 

「スマホケースを押しのけて開いたんですから、よほど膨らんでますね」

 

「爆発しなくて良かったです」

 

「お客さま、ひょっとして充電したままの状態でスマホを使用されたりしますか?」

 

「いえ」

 

「では、バッテリーが100%になっても充電しっぱなしとか?」

 

「それはありますね。寝てるときとか差しっぱなしです」

 

「それも負担になってくるんですよね。理想は100%になったら抜いてあげた方がバッテリーには負担がかかりませんよ」

 

「なるべくそうします」

 

「その方がよろしいかと」

 

「以前使っていたスマホも同じ症状が出たんですけど。ひょっとしてHuaweiってバッテリーが膨張しやすいんですか?」

 

「いや、それはHuaweiに限ったことではありません」

 

「そうですか」


「お好きなんですね、Huawei」

 

「ま、好きというか、スペックのわりには安いですし。こいつもバッテリー以外は何も問題がないので、5Gが普及するまではこれでいいかな、と」

 

「スマホを大切にするのは大事なことです」

 

「はぁ」

 

「物持ちが良いのは大切なことです」

 

「はぁ」

 

「だから私はこの仕事をしてるんです」

 

「(……なんて答えれば良いんだ?)」

 

「もしも、また膨張したらお越しください」

 

「ハマグリみたいになったらですか?」

 

「はい、お待ちしていますので」

 

 

 *

 

 

僕は昨日一日で

 

愛機を復活させただけでなく

 

なぜKさんがスマホ修理のお店で働いているのかも知ることができた。

 

 

ーー物は大切に、ですね。

 

 

Kさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

では、また。