ども、夢見る岡田達也です。
毎晩のように夢を見る。
しかも、わりとしっかり内容まで覚えている質だ。
だから、いっそのことこの日記を「夢日記」にしてやろうかと思うこともあった。
けど、夢というのは(基本的に)僕の感情や、思考とは関係なく展開されるものなので、いくらなんでも、自分の意志や思考が反映されていないものを垂れ流しで書くのはダメだろうと思い、毎日書くのは控えている。
とはいえ「ちょっとまて。俺の深層心理は一体どうなってるんだ……?」と、自分に対して不安を覚えたときは何度か書いてきた。
人様に聞いてもらうことで、自身の精神状態のバランスを保っていると言っていい。
そして、今日も書かせてほしい。
「俺の深層心理は一体どうなってるんだ……?」
* * *
第1場 ゲームセンター
そのゲームセンターはとても薄暗く、昭和の香りが残っていた。
プリクラなどなく、不良のたまり場的な雰囲気のお店。
僕は小中の同級生である中江くんと一緒にテトリス(パズルゲーム)をやっていた。
すると、店の入り口の方から「逃げろ!」という叫び声と、大勢の悲鳴が聞こえてきた。
ふと見ると、包丁を持った男が暴れているではないか。
中江くんが言った。
「これは何の撮影だ?」
僕は言った。
「さあ? っていうか本当に撮影なのか? 逃げた方がいいんじゃないか?」
中江くんはのんびりした口調で言った。
「うん、でもなぁ、逃げても刺されるかもしれんしなぁ」
僕は言った。
「いやいやいや、とりあえず逃げようや」
「いやいやいや、人生なるようにしかならんで」
中江くんのその一言には、妙な説得力があった。
見ると周りのお客さんたちはみんな逃げていた。
僕も「逃げなければ!」と思っているのだけど、
そこで、テトリスの画面に、水色(唯一4列消しができるブロック)が現れて、
その瞬間、どういうわけか「4列消さなければ!」という使命感が沸き起こった。
僕はその場を離れることができず、必死でレバーとボタンを操作し続けて4列消そうとしている。
暴漢がそんな僕に気付いて、「うぉぉぉおおお!」という叫び声をあげながら走ってきて、僕に向かって包丁を振り上げたところで……
*
第2場 温泉宿
「危ない、刺される!」と思って目を閉じたのだろう。
しかし体に痛みはなく、目を開けると温泉旅館のロビーらしき場所にいた。
そして、僕の目の前には劇団の後輩である、大滝真実、石森美咲、山本沙羅の3人が仁王立ちで立っていた。
その立ち姿で、怒っていることが一目でわかった。
3人の肩あたりから湯気が見えるようだ。
誰かが言った。
「達也さん! ちゃんとしてくださいよ!」
僕は思った。
「……何を?」
誰かも言った。
「達也さん! やるって約束したんだから最後までやってください!」
僕は思った。
「……どういう約束したんだよ?」
誰かが言った。
「達也さん! 私が今着てるセーター、実は自分で編んだんです!」
僕は思った。
「……どうかこれが夢でありますように」
*
実はこの後「第3場 小学校の体育館」へと続いていくのだけど、そこでは大きな事件は起こっていないので省略させてもらう。
一見すると何の脈略もなく、破綻した物語のようだが
自己分析するとーー
暴漢に襲われる → 今の緊急事態
中江くんの「人生なるようにしかならない」 → 現在の芝居がやれていない自分に対する自分の気持ち
テトリス → トラックの積み込みがやりたいと思っている自分
後輩に怒られる → 3人の顔ぶれからして、来年のふるさと祭りの中止を気に病んでいる
ーー多少強引だけど、そう紐づけることはできる。
すみません……
こんなしょうもない人の夢に付き合わせて
でもね、見ているときは本当に怖かったんですよ
とにかく夢で良かったです
では、また。
追伸
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