ども、運転中の右腕の暑さに耐えきれず生れて初めてアームガードを購入した岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日まで、数日間かけて昔話を書いていた。

 

その間に数人の方から

「お父さんはお元気ですか?」

という温かく、父の体調を案ずるメッセージを頂戴した。

 

 

……みなさん、大丈夫ですか?

 

 

85歳の

ただの天の邪鬼で

パチンコ好きで

食べ物の好き嫌いが激しく料理人泣かせで

母親が亡くなった途端、ここぞとばかりに喫煙を復活させた

そんなじぃさんの動向が

気になります?

 

そうですか……

 

気になりますか

 

仕方がないので父・隆夫さんの最近の様子だけお伝えしておきます。

 

先に言っておきますが、特別なことや面白いことは何もありませんよ。

 

 

 *

 

 

全国的に猛暑らしいが

ここ数年、鳥取は全国でも上位に入る気温を記録している。

 

とにかく暑い。

 

そして湿度が高い。

 

昨日も36,9度まで上がっていた。

 

ちなみに、今日はそれ以上になるという予想だ。

 

 

とはいえ

朝の7時から36度あるわけじゃない。

 

我が家は風通しもいいので

朝はまだ気持ちよく過ごせる気温なのだが……

 

 

 *

 

 

 

隆夫さんが

寝室から扇風機を片手に居間にやってくる。

 

そして、「強」のボタンを押し

扇風機に体を押しつけながら朝の訓示を始める。

 

 

「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~死ぬ」

 

「暑い、暑い、死ぬ」

 

「もういけん、死ぬ」

 

「ダメだ、死ぬ」

 

「暑くて死ぬ」

 

「年寄りは温度調整ができんけなぁ、死ぬ」

 

「昨夜は暑くてかなわんでなぁ、死ぬかと思った」

 

……

……

 

いいですか?

 

僕は

毎朝

これを聞かされるのです

 

そうです

毎朝です

 

お経でも念仏でもなく

 

僕の一日は

この「死ぬ、死ぬ」の連発を受け止めるところから始まるのですよ

 

 

 *

 

 

 

以前ほどの頻度ではなくなったけど

今もたまにパチンコ屋に出かけていく。

 

そして帰ってくると

「あそこのパチンコ屋はエアコンをケチっとってなぁ。暑くて死ぬ」

と、のたまう。

 

出かけると、必ずだ。

 

 

 *

 

 

 

テレビを見ながら

「(自分が)コロナにかかったらすぐに死ぬなぁ」

と、当たり前のことを言っている。

(隆夫さんは若いころ肺結核を患い、片方の肺がありません)

 

毎晩だぞ、毎晩。

 

 

 *

 

 

劇団の石川寛美先輩が、昔、こんなことを言っていた。

 

「「俺はバカだ」という人にバカはいない。「俺はバカじゃない」という人に限ってバカが多い」

 

なるほど

そういうものかもしれない

と、妙に納得したのを覚えている。

 

 

もしも、この理論が成立するなら

「死ぬ、死ぬ」と連呼している人ほど、なかなか死なないんじゃないだろうか?

 

 

 *

 

 

父には長生きしてほしいと思う自分がいる。

 

だけど、あと20年も生きなくていいよ、という自分もいる。

 

……実に悩ましい

 

 

 *

 

 

みなさん

ご心配ありがとうございます。

 

隆夫さんは「死ぬ、死ぬ」を連発するくらい元気です。

 

また何か粗相をしたら報告させてもらいます。

 

 

どうか、みなさんも熱中症にはお気を付けて。

 

 

 

 

 

では、また。