ども、キョンキョンと並んでパチスロを打つ夢を見た岡田達也です。
昨日のつづき。
*
成井さんから配られたキャスティング表を見てみると
僕の出演作が
『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』から
『また逢おうと竜馬は言った』に変更されていた。
しかも坂本竜馬役で。
ははぁん
そうか、そうか
さては成井さん、打ち間違えたな
成井さんだって人間だもの
そりゃ、間違えることもあるさ
それを指摘しようと思ったとき
僕よりも先に加藤昌史製作総指揮が口を開いた。
「……達也が竜馬ですか?」
加藤さんも不安に思ったのだろう。
確認したくなる気持ちもわかる。
しかしーー
成井さんは平然と言い切った。
「そうです」
*
役者にはいろんなタイプがある。
例えばーー
「主役(あるいはそれに準じる役)をやりたい」と思う、前に出たがりな人
「出番の多さではなく、自分が好きな役をやりたい」と思う、こだわりの人
「笑いが多い役をやりたい」と思う、愛されたい人
「目立つ役以外がいい」と思う、引っ込み思案な人
「与えられた役ならなんでもいい」と思う謙虚な人
などなど。
で。
これは、どの考えが正しく、どれが間違っているなんてことはない。
本人がどう思ってようが、それは本人の自由だ。
僕は、どのタイプでもない。
強いて言うなら
「成井さんに怒られないで済む役」
をやりたい人だった。
だって……
成井さん、怒ると怖いし
僕はいっつも怒られる側だったし
(ま、自分がダメだから仕方ないんだけど)
「おまえ、どんだけ腰が引けてるんだよ」
と思われるかもしれないが
それが僕にとって“最もやりたい役”だったのは本当だ。
だから
すんごい失礼を承知で言わせてもらうと
そんな僕にとって「坂本竜馬」は願い下げだった。
(……他に言い方は無いのか?)
*
ご存じない方のためにおさらいしておこう。
『また逢おうと竜馬は言った』
1992年の初演では
竜馬役を
劇団ショーマの川原和久アニキが
1995年の再演では
竜馬役を
劇団の上川隆也先輩が演じたのだ。
……この後、あなたなら、同じ役をやりたいと思いますか?
ここだけの話ですがーー
少なくとも、僕はイヤです!!!
「!」を3つ付けるくらいはイヤです!
それだけはハッキリとお伝えして、明日に繋げたいと思います!
つづく