ども、再確認した岡田達也です。

 


 

 

 

昨日の夜。

 

空晴さんのリーディング芝居

『一番の誕生日!』

http://www.karappare.com/custom15.html

 

こちらを配信で観た。

 

 

これが、とても、良かった。

 

 

なるほど、「リーディング芝居」と銘打ってるだけあって

ただのリーディングとは違い「しっかり稽古を積み重ねたこと」がとても伝わってきたし

(リーディングというのは、芝居に比べると稽古量が少ないものです。もちろん企画によりますが)

 

セリフはもちろん

 

キャストが舞台の上に箱を並べて横並びに座り

「立つ」「座る」「前を向く」「後ろを向く」「袖にはける」というような

演劇の手法としてはとても基本的な動作だけなんだけど

そのことでメリハリを利かせていたのがとても良かった。

 

それから、ここが大切でーー

 

HEP HALLからの中継というメリットを最大に生かし

けっして派手になりすぎないように照明効果を使って、シーンの濃淡を演出していた。

 

 

結果、どんなことが起こるかと言うと

役者が緊張して見えるのだ。

(勘違いだったらごめんなさい)

 

 

舞台の上に立つことで感じる、当然の緊張感を身にまとっている。

 

空気が張り詰めている。

 

これが、すごく、いい。

 

 

自分の願望も込みにして言わせてもらうならば

やっぱり、舞台の上は特別な場所だ。

 

どんな小劇場の舞台だって、自分の部屋よりは大きいだろう。

 

その中に放り出され、

照明を浴びて、音楽を流され、

人目に晒される。

 

その中で普通に呼吸をすることが、いかに難しいことか。

 

いかに緊張するか。

 

「役者が緊張を見せてどうする?」という意見もあるだろうけど

その緊張感が、とある空気を作り

次にその空気をどう動かしていくか?が舞台の醍醐味だと思う。

(わかりにくい話でごめんなさいね)

 

 

とにかく

そのことが、とてもわかりやすく、こちらに伝わってきた。

 

 

 * *

 

 

今、芝居の世界ではいろんな可能性が試されている。

 

多岐にわたって模索されている“これからの方法論”に触れるたび

「おぉ、こんな手法もあるのか!」

「こんなふうに映像を被せることができるんだ!」

など、勉強になることも多い。

 

そんな中で昨日の配信を見て

「あぁ、自分が好きなのはやっぱりこれなんだなぁ」と再確認した。

 

僕はPCに向かって演技するより、舞台上で、人に向かって話したい。

 

ただ、それだけだ。

 

最後までその可能性を探して生きていたいと思う。


けっして誤解しないでほしいのだけど

これはリモート演劇に対する否定じゃない。

 

演劇が死んじゃうことを防ぐために頑張って戦っている人たちを否定なんかしたくない。

 

あくまでも嗜好の問題

ーーということをわかってほしい。

 

 

 *

 

 

『一番の誕生日』

27日までアーカイブ配信があるそうです。

 

「空晴」が好きなみなさん、是非。

 

 

 

 

 

では、また。