ども、今年もホークスを愛する岡田達也です。
緊急事態宣言が解除された。
プロ野球の開幕日も決まった。
演劇も、条件付きではあるが再開への道が明示された。
ほんの少しかもしれないけど光が見えてきた
……のかもしれない
本当に良かった。
* *
もう、これは、完全に人によりけりだが……
「芝居って楽しいっす!」
という俳優さんもいれば
「芝居って辛いっす!」
という俳優さんもいる。
誤解を恐れずに言えば
僕は完全に後者のタイプで
もちろん“演じることが楽しい”という瞬間もあるんだけど
それ以上に、辛さやキツさを感じながら芝居をやってるのが常だ。
演劇界には
「芝居は観客を楽しませるためのものだから、演者自身が楽しんでやらなければならない」
というのが通説としてあるし
舞台上にいる限りでは
その意見に対して大いに賛成するけど
総じて言えば
(↑ここが大事)
「芝居をやる」というのはやっぱり大変なことの連続だったりする。
だから
嫌な言い方に聞こえたら申し訳ないけど
僕は千穐楽を迎えるたびに、いつも思うのだ。
「あぁ、明日からはセリフをしゃべらなくていいんだ」
「あぁ、朝起きて「今日は声が出るんだろうか?」って心配しなくていいんだ」
「あぁ、体に痛いところがあっても気にしなくていいんだ」
それが、どれほど、安堵できることか。
(念を押しておくけど、あくまでも僕の場合です。「明日から芝居がやれない」と寂しがる俳優さんの方が圧倒的に多いですからね)
で、ですよ
そんなことを書きながらーー
不思議な感覚なんだけど
何か月もセリフをしゃべらないでいると、どんどん怖くなってくるのだ。
「自分はあの緊張感の中に戻れるんだろうか?」と
心も体も緩んでる時間が長引くと
そんな不安がよぎるようになる。
だから
舞台から離れてある程度時間が経過すると
身体が舞台に立つことを欲するようになる。
……不思議だ
我ながらとても不思議な感覚だ
* *
本来なら
今頃は『ダブルエフェクト』の稽古が始まって一週間が経過しているはずで
「セリフが覚えられない」だの
「畑中(智行)がうるさい」だの
「わっしー(鷲尾昇)の顔がうるさい」だの
「もう芝居なんかやめてやる」だの
ブーブー文句を言ってるはずの頃だが
今は素直に芝居がやりたい
あの緊張感の中にいたい
……と思う。
だから
緊急事態宣言の解除に伴う今後の指針は
本当に小さな光かもしれないけど
自分にとっては大きな希望でもあったりする。
* *
これから先の予定で
みなさんにお伝えできることは
今は何もないけど
「次はこれやります」と言える日が早く来ますように。
では、また。