ども、いろいろ持っている岡田達也です。

 

 

 

 

 

けっして驚かないで聞いていただきたい。

 

 

これ、初めて書くけどーー

 

実は

僕は

ずっとずっと昔から

HBs抗原が(+)だ。

 

「……んんっ? HBs抗原が(+)って? なんじゃ、そりゃ?」

という方の方が多いかもしれない。

 

 

平たく言えば

「B型肝炎のキャリア(感染者)」である。

 

 

これは

発病しているわけではなく

 

“いつB型肝炎が発病してもおかしくない状態”

ということで

 

もう少し突っ込んで言えば

“B型肝炎だけでなく、肝硬変や、肝臓がんになりやすい”から

要注意な状態であって

 

この結果が出た場合、必ず精密検査が必要となる。

(もしも健康診断でここが引っ掛かった場合は必ず検査を受けてくださいね)

 

 

僕は40年前から、毎年、検査しており

40年前から今回まで

どの検査でも(+)だった。

 

 

 *

 

 

小学5年生のとき

 

母・秀子さんが入院することになった。

 

 

秀子さんはとても働き者で

看護婦の仕事も、家事も、趣味もーー

とにかく手を抜くことなくやる人だった。

 

仕事を翌日に回すということを嫌い

常に

「やれることはやれるときにやってしまう」

という姿勢で生きていた人だったので

いつだって何かしら動いてる人だった。

 

その母が、体の怠さを訴え、横になって休むことが多くなった。

 

もちろん医療に従事している人なので

すぐに検査したところ

「B型肝炎」と診断された。

 

そしてそのまま入院となったのだが……

 

その家族である

父・隆夫さん

兄・浩一くん

そして僕も

すぐに血液検査が必要ということで

 

嫌々ながら血を抜いたところ

(子供のときから注射が苦手だったのです。まぁ、注射が好きな子供はいないだろうけど)

 

僕だけがキャリアであるということが判明した。

 

どうやら母の血をしっかりと受け継いでいたらしく

先天的なものだということだった。

 

正直に言うとーー

 

その結果を知らされても

11歳の僕には、事の重大さが理解できなかった。

 

ただ

秀子さんが

とても落胆した。

 

自分の病気のことよりも

僕がキャリアである、ということがショックだったらしく

 

そのとき

生れて初めて

母が僕に謝ってきた。

 

「昔の医療現場は、今ほど衛生面が保たれていなかったし、私はたくさんのオペに立ち会って、他人の血液を触ってきたのが原因だと思う。それがあなたに遺伝したんだね。本当に申し訳ない」

 

その言葉、というか

 

秀子さんの落ち込み具合を見て

 

「これはあまりよろしくないのかも……」

と、初めて実感したことを覚えている。

 

 

 *

 

長くなるのでつづきはまた明日。

 

こんなこと書いておいてなんだけど

 

怖い話でも

暗い話でもないので

安心して読んでくださいね。 

 

 

結論だけ言うと

僕は「スーパーマン」だったというオチなので。

 

 

 

 

 

つづく