ども、佐々木信也さんも好きだった岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日の続き。

 

 

 *

 

 

父・隆夫さんの影響で

ジャイアンツではなく、ホークスを応援することになった僕。

 

しかし……

 

問題は

「鳥取では南海ホークスの試合を観る機会が無い」

ということだった。

 

そりゃそうだ。

 

鳥取にはプロ野球チームがない。

一番近くでも、西宮球場(阪急ブレーブスの本拠地)まで行かなくてはならない。

 

ホークスを応援することになったはいいが

 

どんなチームなのか?

どんな選手がいるのか?

 

それすらわからないという、実におかしなことになってしまった。

 

これこそ「隆夫さんの弊害」である。

 

 

仕方がないので

唯一、映像として見られる

佐々木信也さんがMCを務める『プロ野球ニュース』という番組を頼りにした。

 

今は無きこの『プロ野球ニュース』

ホントに素晴らしい番組で

プロ野球全試合のダイジェスト映像を見せてくれる唯一の番組だった。

 

 

ここで、僕は、野村克也という名前を知った。

 

 

僕がホークスを応援し始めた1975年前後

ホークスでいちばん活躍していた選手だったのがノムさんでーー

 

というか

プレイング・マネージャー(監督兼捕手)という

唯一無二の存在だったので

当然、テレビからは彼の名前がよく流れていた。

 

 

僕がホークスを応援し始めたのは、完全なる後付けだ。

緑色が好きという、たったそれだけの理由で選んだチームだった。

 

だけど

子供って

自分にとって絶対的存在が見つかれば

十分に好きになる力を持ってるもので

(それが子供のすごいところだと思う)

 

僕はノムさんを知ったことで

ホークスをちゃんと応援しようと思えた。

 

 

こうして僕は

 

クラスメイトたちが「長嶋、王!」と言ってる中

ただ一人「野村克也!」と言って回る

珍しい小学生となった。

 

 

 

 

 

つづく